二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FINAL FANTASY 白黒の魔術師 ( No.15 )
日時: 2010/12/23 10:58
名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: QP4Yy5Wh)

第五章 〜Silver eyes 【銀の瞳】〜
 
「ふぁあーあ…」         
手を口に当てて、あくびをする。小国・ローカン国の城、といえども一応は一国の城なのである。
その城の守衛としては不謹慎なことだろうが、人間としてはしょうがないことだろう。
今は、夜中の三時なのだから。
「おいおい、あくびかい?」
横に立っているもう一人の守衛が、男_チャーリーをからかった。
「うるさいな、しょうがないじゃないか_」
言い返そうとすると、

                         __ドスリ。

なんの音か、チャーリーには分かっていた。 …自分の首に、矢が刺さったのだ。
「チャーリー!!」

「あ、あ、あ_」

チャーリーは、倒れた。言葉にならない声を、発しながら。

「…っ敵襲だーー!」

守衛は、思いっきり叫んだ。
そして、矢の飛んできた方角を見た。
そこには、一人の少年がいた。 守衛は、槍を構える_。

「_ファイラ」

少年は、呪文を唱えた。 
_守衛は、槍を最後まで放さないまま、炎に焼かれ、倒れた。
そこに、城から大量の兵士達が現れ、少年を取り囲んだ。
少年は、舌打ちをすると、

「フレアー」

と唱えた。 巨大な炎が、兵士だけじゃなく、城までをも、焼く。

そして、まだ、息のある兵士が最後に見たのは、少年。
                             少年の瞳は、銀の色————。