二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FINAL FANTASY 白黒の魔術師 ( No.9 )
- 日時: 2010/12/19 09:50
- 名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: QP4Yy5Wh)
第二章 〜A school【学校】〜
ロレッド村、トール村、フラポロ村。この三つの村と、その周りの土地は【ペルソン王国】であり、代々王家の者
治めている。現在この国を治めているペルソン八十九世の前の前の前の王が、『魔術師と戦士をこの国に集め、
国を強くしよう』という意図で作ったのが【ペルソン王国立ロレッド村魔術学園】なのである。
この学校は魔術と剣術の授業だけじゃなく、勉強もある。
生徒は十歳で入学し、五年間学び、卒業する。
始めの四年間は学校に通い、残りの一年間は、卒業テスト期間。生徒はこのテストに受からないと、
卒業できない。これも、この魔術学園のもう一つの特徴だ。
_もちろん、だれもが入学できるわけではない。
この学校には魔術師の才能_つまり魔術を扱える者と剣の才能がある者が入学できるのだ。
それはともかく、サラに声をかけるものがいた。
「よぉーっす」
「…ロス。 珍しいわね、彼方が遅刻しないなんて」
サラがそう言うと、俺を何だと思ってるんだよ、と彼_ロスは頬を膨らませた。
「じゃあ、今日の遅刻犯は」
「レーヴェ一人に決定だろ」
サラの言葉を、ロスが受け継いだ。
「ひっどーい!」
二人の後ろから、金髪の少女が叫んだ。
「レーヴェ!」
サラは目を丸くした。 _そう、彼女こそが遅刻するだろうと噂された人物…レーヴェである。
「もう、皆ヒドイよぉ」
レーヴェの膨れっ面を無視して、サラは。
「二人が遅刻しないなんて。 _今日は、雪?雷雨?台風?竜巻?それとも…」
「そんなに言わなくても!!」
レーヴェとロスの大合唱。サラは
「はは…」
と苦笑した。
そう、彼等は遅刻の常習犯。それに比べてサラは成績優秀・品行方正の優等生。
なんで遅刻の常習犯の彼等と成績優秀・品行方正の優等生が仲良しなのか。それは、三人が幼馴染だからだ。 そして、学園に着くと三人は、『4—2』と書かれたプレートのある教室に入った。
「いつになく、ザワザワしてるな」
と、ロス。
「なにがあったか、聞いてみるね」
とサラは人ごみの中にまぎれていった。
しばらく経ってからサラが戻ってきた。
「転校生が、くるんだって」