二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †鳥籠の中† 【学園アリス】 ( No.6 )
日時: 2010/12/22 17:20
名前: 由紀 ◆y/0mih5ccU (ID: 4AGqIQz0)

  Φ第2話Φ

スタスタと前を歩いて行く棗とその親友のルカを蝶は必死で追う。
がしっと棗の肩を掴むと強制的にこちらを向かせた。

「何!?何なの!?私に恨みでもあるの!?」
「うっせぇな!!ちょっと黙ってろ水玉ぁっ!!」


蝶は目を点にした。・・・水玉??
棗ははっとして、口元を片手でおさえた。

「水玉って・・・何??」
「・・・てめーには関係ねぇよ」


そっぽを向く棗。
蝶はその態度にカチーンと来た。

「あ、そう!!そうですか!そんな態度とっちゃいますか!?」
「るせぇ・・・」
「るせぇって何よ!!大体アンタが意味不明な言葉ばかり並べてるから———」


蝶はぐちぐちと言い続けた。棗とルカは迷惑気にそれを聞いていた。
だけどそれはどこか嬉しそうでもあった。

「大体アンタのせいで!!」
「・・・アンタ、じゃねぇよ」


棗がポソリと呟いた。
蝶は訝しげな顔をして、棗を見据えた。

「・・・日向 棗だっての」
「・・・・・」


そう言い捨てると、棗はどこかに去って行った。
蝶は茫然と立ちすくみ、慌てて校舎に戻ろうとした、が。

「・・・転校してきたばかりでわからない・・・」


青ざめた顔で蝶はいう。がしかし、瞬間移動すれば簡単だと思い、準備をし始めた。
その刹那、映った物は。

「———お外に出るなんて、久しぶりです・・・。わがままを聞いてくださって、ありがとうございました・・・」


優雅に微笑む栗色の髪の少女と。
背の低い男だった。

「——小鳥、そろそろ戻ろうか」
「・・・はい」


そう言って戻って行く2人を見るか見ないかのうちに、蝶は教室へ瞬間移動していた。

  **

あやのん様

棗は・・・結構短気なんですかね??
でもそんな棗も好きです^^*
蝶と蜜柑の関係はこれからどうぞ★
次回の話ではあの美少女がやっとしっかりと登場します!!