二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †鳥籠の中† 【学園アリス】[Xmas・episodup!] ( No.9 )
日時: 2010/12/27 13:50
名前: 由紀 ◆y/0mih5ccU (ID: 4z3SNsbs)

    **クリスマスエピソード ②**

蜜柑の部屋にあったのは、ちょこんと置かれているプレゼント。
可愛らしい赤い箱に緑のリボン。

「・・・小さい箱やな」
「小さくて悪かったな」


ギクッと蜜柑は後ろを見た。と、棗が腕組みをしながら蜜柑を見据えていた。
棗の手には『蜜柑人形』が。

「大体てめーが俺の部屋にこんな物置いて行きやがって・・・。しかも手紙が添えてあると思えば『プレゼントお返しちょーだいな』だ? 文句言ってんじゃねぇよ、ブス」
「こんな物とかブスとか言うな、嫌み狐ーっ!! 蜜柑人形やで!? ありがたく受け取ったらどうや!!」


棗はそっぽを向いた。蜜柑はさらにカチーンときた。

「人の気持ちを無にするかアンタはーっ!!」
「・・・るせぇ」


棗は蜜柑に近づくと、自分に抱き寄せた。
蜜柑は驚愕きょうがくして目を丸くする。

「な・・・つめ??」
「・・・ありがと、な。蜜柑」


蜜柑は、頬に優しく何かがあたるのが分かった。
棗は蜜柑を離すと、部屋を出た。

「・・・・・」


茫然としていた蜜柑は、次の瞬間熟した林檎のように赤くなった。

「・・・そ、そうや。このプレゼント・・・何入ってんのやろ」


少しワクワクしながら蜜柑はプレゼントを開けた。
再び目を丸くした。そして、優しくにっこりと微笑んだ。

「ありがとな、棗」

  **


蜜柑は蛍に渡すプレゼントを持って蛍の部屋に来ていた。

「あら、蜜柑・・・。その首のネックレス何??」

蛍が素っ気なく聞くと、蜜柑は顔を真っ赤にして微笑んだ。


「内緒や」

無論勘の良い蛍だ。すぐに気付いて、優しく微笑んだ。


「そう。ほら、始めるわよ。早く座りなさい」

雪が、静かに降り積もっていた。


  **

あとがき

うぅ〜ん・・・なつみかん目指してみたけど・・・。
まぁ、思ったとおりのがかけたので良いや^^*
全体的になつみかんは大好きです。

クリスマスエピソード終了です★遅れてしまった・・・。
またお正月エピソードやろうかな〜とか思ってます。

それでは、次回からはしっかりとした本編へ。
ご鑑賞ありがとうございました♪