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　「…ッ…アスター！危険です！」
アレンは、エルリエの目を塞いでいるアスターに向かって叫んだ。
　
　が、アスターはその言葉に耳を傾けなかった。
エルリエはいまだ正気ではない…

アスターはため息をついて、声をだした

「…イノセンス開放…」






　キイイイィイィィィンン！！！！！




聖書が青白く光りだした。
　アスターは、エルリエの両目を手で塞いだ
アスターの手から赤い血が伝っていく
　

　（落ち着け）

　　
アスターは目を閉じる。
ラビは、その様子を遠くから見ていた
（一体…何する気さ…）
「…アスター…」



キイイイイイイィィンンン！！！！



アスターの手から落ちた血の雫が、文字となってエルリエの周りの地面に浮きでる

「…手荒なマネだけど…」

アスターは大きく息を吸い込んだ。
　そしてエルリエに向き直ると

「”…之より我が対象とする物、空間を包囲する”」

呪文めいた言葉を吐き出した





ゴオオオオオッッ



光が強くなっていった！
アレンとラビは眩しそうに表情をゆがめ、神田は驚きの表情を隠しきれなかった。