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「え・・・？」

目の前で冗談のようなことを笑顔で言った急に現れた自分を探していたという連続殺人犯でもある実の姉。

「あ、まじだよ？冗談じゃないからー!!そんだけアタシは沙樹を愛してるってことね♪」

愛おしそうに沙樹の頭に手を伸ばした茉樹の手を沖田が払う。

そんな沖田に一瞬驚いたような目を向け、次に敵意の籠った目を向けた。

「・・・そういえば君はこの子の何なの？さっきからアタシの邪魔してるみたいだけど。もしかしてこの子に好意でも抱いたりしてんのかな？」

払われた手を再び沙樹の頭に運び、自分の方に引き寄せながら沖田に挑発するように言う茉樹。

自分の頭の上にある茉樹の表情も向き的にも沖田の表情も伺えなくて、困惑する沙樹の頭を優しくなでる。

「まあ、新選組はアタシを置いとくしかないと思うけどね。アタシなら・・・やりかねないし？」

また恐ろしいことを笑顔で言う姉に沙樹はこのとき、今までに感じたことのないほどの恐怖心を抱いた。

彼女の目に映る綺麗だと思った姉の目は、怪しく濁って不気味に光っていたから。