二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【すいませn】銀魂 ( No.44 )
日時: 2010/12/23 01:24
名前: 牡丹 (ID: /bs85MAK)







茉樹が新選組に居候し始めて一週間————。

みんな最初は殺人犯ということやこんな無理難題を押し付けてきた少女を不気味がったり恐ろしく感じて壁はあったが、彼女のくだけた態度やかざらない雰囲気で徐々にそれは少なくなっていた。

「茉樹さん、だいぶ此処にも慣れたみたいだね」

隊士に囲まれ笑顔で対応する茉樹を眺め沙樹に微笑む少女、高本翼。

彼女は小柄ながらも優秀な新選組監察として屯所に住んでいる、沙樹の親友と言える存在。

茶髪のショートカットの髪に紐や羽をつけ、沙樹と同じ大きな紫色の目が印象に残る美少女。

とても小さいが沙樹より3つ年上である。

「あのさ・・・翼は茉樹のことどう思う?」

ジュースを飲みながら遠慮がちに尋ねた。

大きな目が沙樹を見つめ、何か考えるように少し視線を逸らした。

「ボクは嫌な人だとは思わないよ。ただ、少し怖い。」

「怖い?」

「殺人犯だからとかじゃなくて、なんか考えてることわかりにくいからかな。」

無邪気な笑顔を見せる小さい顔を見る。

小さくてもやはり年上。

しっかりした考えを持っている。

その答えを聞いて、沙樹はズズーとジュースを吸って、何かを決心したように前を向いた。