二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \返信100突破!/ ( No.104 )
日時: 2011/02/01 21:34
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)

[>Episode34

マナの家は市場の路地を少し進んだところにある民家が立ち並ぶうちの小さな小屋だった。

「よいしょっと・・・」

戸棚の奥にあった救急箱を持ち出して早速手当てを始めるマナ。
まず、ゾロのたんこぶを消毒する。

「いでええっ!!なにすんだこのアマ!!」
「そんな汚い言葉使わないで。それに、これくらいガマンしてよ。みたところ・・・あなた達海賊、でしょ?」

ゾロやナミをぐるりと見回して言うマナ。
だが、ルフィのところで視線が止まる。

「まさかっ!!」
「「「????」」」
「あなた、“麦わらのルフィ”でしょ!!」
「ああ。そうだ」

ニカッと笑うルフィにわくわくした表情を浮かべるマナ。

「あなた、賞金首よね!!」
「ああ。それにデイルもそうなんだ」
「デイル!!?」

床でのびているデイルに目をやり、さらに驚いた表情のマナ。

「まさか・・・フォールビット・デイル?」
「そうだぞ。なんだ、マナ知ってんのか」

マナは慌ててカギ付の引き出しのカギをあけ、1枚の紙を出した。

それはデイルの母“フォールビット・ラフィア”の手配書だった。

「それは、ラフィアの!」

ナミが言えばマナはうなずく。

「そう。私、彼女にあこがれていて・・・海賊になりたいと思ってるわ」

ラフィアの手配書をまた大事そうに引き出しにしまい、カギをかけた。
そしてデイルの傷の手当をしながら話しはじめた。

「母が暮らしてたこの家をそろそろ離れようと思っていたの。そしてグランドラインにいる姉に会うの」
「姉・・・・・・?」
「ええ。私の姉、ラナ・ローリス。ラナも海賊をやってるの」

その言葉を聞いて、今まであまりしゃべらなかったゾロが反応する。

「ラナ・ローリス?・・・そりゃあ結構やり手の海賊だ」
「姉を知ってるの?」
「いや、会った事はないんだが・・・おれがまだ海賊狩りやってたときに賞金首リストにのってたぜ」

ゾロの言葉を聞いてすこし切なげな顔をするマナ。
すると、さっきまで気絶していたデイルが起き上がった。

「ん?ここどこだ!!!」
「あ、目ェ覚めたか、デイル!!」
「ルフィ、おれ今何があってその、ここはどこだ?」
「フォールビット・デイル、あなたにあえて光栄だわ!!」
「むお!???」

ルフィがデイルの問いに答えようとすれば、横からマナが飛び出してきて、デイルの手を強く握った。

「あなたのお母さんのファンらしいわ」

ナミが言う。

「ラフィアは本当に素敵な海賊だわ。・・・彼女は今、どこでどうしてるの?」
「・・・・・・」

デイルは黙った。
ゾロはその沈黙のわけを知っていたのだが、何も語らなかった。