二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \返信100突破!/ ( No.119 )
日時: 2011/02/26 22:20
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)

[>Episode36

ルフィたちはもう一度市場を回ることをやめ、マナの家でのんびりすごしていた。

「ねえ、ナミ!!」
「なあに、マナ」

最初は険悪なムードだったナミとマナだが、すでにかなり仲良くなったようだ。
それも、久々に姉のような人物に出会ったマナの喜びと、期限付きだが、初めてメリー号に女のクルーが入ってきたナミの喜びがあったからだろう。

「他に仲間はいるの?」
「ええ。ウソップっていう長鼻の奴とコックのサンジ君がいるわ」
「へえ・・・」

2人の会話に割り込んだのはデイル。

「マナ、サンジには気をつけろよ!!」

デイルの言葉に頷くゾロ。そしてケラケラと笑うルフィ。

「え?なんで??」
「あいつぁ、女に対してすげえからな!!」
「え・・・女嫌い、なの?」

心配そうな声で話すマナ。

「違うわよ、マナ。その逆よ」
「逆?」
「ええ。サンジ君はかなりの女好き。うっとうしいこともあるけど、軽くあしらっとけば大丈夫よ」

そう言い切るナミは、頼もしいオーラを出していた。

「ナミは素敵ね!」
「そうでしょう?」
「全く・・・さっきまで睨み合ってた奴等だと思えないほど打ち解けあってんな」

ゾロが言えばデイルが答える。

「女ってわからねえな」
「ニシシ!!おもしろいからいいじゃねえか!」

ルフィが笑ったときだった。

「動くな!!!!!!!!!」

玄関のドアが開き、ガチャッという音。
その音はどうやら銃を構えた音らしい。

「何?」
「見つけたぞ!!麦わらのルフィ!海賊狩りのゾロ!!そして飛び兎フォールビット・デイル!!!」

海軍たちが銃口をルフィたちに向け、叫んだ。

「何でバレたんだ?」
「わからねえ」

デイルが考えをめぐらすと、1人の海軍が言った。

「麦わら、飛び兎。お前達さっきベイリーと一緒にいただろう!」
「ああ、そうだな」
「見逃したと思ったか!甘かったな!!お前達はずっと後をつけられていたんだ!!」

あっちゃーと顔を見合すルフィとデイル。
だが、2人そろってナミのげんこつを食らった。

「なにしてんのよアンタたちぃぃ!!!」
「いってえな!しょうがねえだろ!!」
「そーだそーだ!」
「おい、てめぇら、そんなことしてねえでこの包囲網を潜り抜ける方法を考えろ」

ゾロの冷静な言葉で、全員が海軍のほうに目をやった。

「フフッ・・・潜り抜けるだと?無理だな!!」

1人が笑えばマナがすっと前に出る。

「おい、マナ!!危ねえぞ!!」
「無理なんて・・・誰が言うの?」

拳を掲げるマナ。

「何だお前?海賊に手を貸すというのか?お前も同罪になるぞ!!」
「あいにく、私も今日から期限付きだけどこの一味に入るの」
「なんだと??」

ふうっ・・・と息を吐くマナ。

「“龍光断波”!!!!」

ぶわっ!と光が放たれる。
まぶしさにルフィ達は手で顔を覆う。

「どうなってんのよ!」
「わかんねえ!!」
「「ぐわあああっ!!」」

苦しむような海軍の声。かなりの人数の声がする。そしてその声は遠ざかっていく。

「行くわよ!!」

マナは玄関に向かって走り出す。
ルフィたちも後に続く。

驚いたことに玄関には海軍は1人もいなかった。
少し先の道に山のように倒れているのは紛れもない海軍だった。

「どうなってんの?」
「詳しいことは後。とりあえず、あなた達の船まで行きましょ!!」
「ああ!!」