二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信100突破!/ ( No.195 )
- 日時: 2011/02/26 21:52
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
[>Episode48
「いやああああああっ!!!!」
叫んで走っているのはナミ。
その横にスバル。
その後ろにはルフィ。
そしてルフィのまた後ろには——
「待てええええっ!!!」
7,8人の海兵が3人を追っていた。
「やべえやべえ」
「やべえじゃないわよっ!!なに見事に海兵呼び寄せてんのよっ!!」
追いついてきたルフィにガンッと一発げんこつを食らわすナミ。
そこでスバルが冷静に言った。
「少し・・・草木があるところまで行きましょう」
「なんで?」
「いいから」
言われるがままに市場から少し外れた林の中に3人は入っていった。
だが、海兵たちはしつこく追ってくる。
「しつこいやつらだなあ」
そこでスバルがピタッと止まる。
「木の葉よ!この者たちを切り裂けっ!!」
スバルがそう言えば落ちていた木の葉がふわりと浮き、海兵たちに向かって鋭く飛ぶ。
「ぎゃあっ!」
「ぐわっ!!」
木の葉は海兵たちを切り裂いていく。
「ナミ、ルフィ、走って!!!」
「スバル、あんたはどうすんの?!」
「私は大丈夫。先に取り合えずメリー号へ!」
力強い声とその眼差しに何かを感じ取ったルフィはナミを脇に抱えて走り出した。
「ちょ、ルフィ!スバルが!!」
「あいつなら大丈夫だ」
そして、ルフィとナミが見えなくなるとスバルは声を荒げた。
「いるんでしょう!?早く出てきなさいよ」
木の陰から1人の男が出てきた。
細身の体に、高い鼻。そして釣りあがった目。
だがこの男、どこかスバルに似ている。
「どこへ行ったかと思えば、戻ってきたのか」
「ええ。でも、海賊としてよ。父さん」
ふん、とおもしろくなさそうに鼻を鳴らした男。
「いいえ。もう父さんとも呼びたくないわ。・・・ニーフォス」
「せめて“大佐”を付けて欲しいものだな」
「失礼。グレイズ・ニーフォス大佐」
2人はただただ、睨み合うように視線をぶつけ合っていた。