二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信100突破!/ ( No.196 )
日時: 2011/02/26 22:28
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

[>Episode49

「参ったなあ・・・」

ルフィがポリポリと頬をかく。

「ど、どうすんのよルフィっ!」

ナミとルフィは林を抜ける一歩手前で、今度は海軍ではなく山賊と名乗る者たちに囲まれてしまった。

「ヒヒッ・・・金目のもんは置いてってもらうぜ、海賊さん」

下種な笑みを浮かべる山賊。
ルフィは麦藁帽子をナミに預け、山賊の前に歩み寄った。

「海賊から宝を奪おうなんていい度胸してんじゃねえか」

ニヤリと笑ったルフィにイラッときたらしい山賊の1人がルフィに飛び掛った。

「海賊なんてありもしねえただの伝説を追ってるバカが調子にのんじゃねええっ!!!」

だが、次の瞬間山賊の1人は地面にめり込んでいた。
うう・・・とうめき声を上げる山賊。

「海賊は、おめえらみてえなセコいやつ等より誇り高いんだ!」

ビリリと頬がしびれるような感覚を、そこにいた全員が感じた。

「おれらの夢をバカにすんなあああああああっ!!!!」
「ひえっ!」

怒ったルフィは山賊をあっという間に倒していく。

「“ゴムゴムの銃弾ブレッド”ォォォォ!!!!!」
「うわああっ!」

最後の1人を吹っ飛ばしたところで、後ろからナミの叫び声が聞こえる。

「おい、動くんじゃねえよ。兄ちゃん」
「しまった、ナミ!」
「ルフィっ!!!」

先ほど地面にめり込んでいた山賊の1人がナイフをナミの喉元に当ててニヤニヤと笑っていた。

「ちょっとでも変な動きしやがったらブスッといくからなあ?」
「ちくしょう・・・」

手を出せずにただその光景を見つめることしか出来ないルフィ。
その時だった。

「“水速”っっ」
「ぎゃああっ!!」

山賊が叫び声を上げ、その場に崩れ落ちた。
地面が、濡れていた。

「な、なんだあ?」
「大丈夫ですかっ?」

木の影から現れたのは長く伸びた髪を赤いリボンでポニーテールにしているかわいらしい少女だった。