二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信100突破!/ ( No.198 )
- 日時: 2011/02/26 22:46
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
[>Episode50
「あなたは・・・?」
「あ、私・・・ソラ・ハートクロスシーと申します」
少女は礼儀正しく頭を下げた。
「さっきの水が飛んだ見たいの、お前がやったのか?」
「あ、はい。“水神龍剣”っていう剣で、水を操ることが出来るんです」
太陽を反射して、キラキラと光る水神龍剣は確かに水が滴るように美しい剣だった。
「ゾロが見たら喜びそーだな!」
「ソラ、だっけ?」
「はい」
「あたしはナミ。こっちがルフィって言うの。助けてくれてありがとう」
ナミが言えばソラは少し恥ずかしそうにうつむいた。
「いえ・・・」
「もしよかったら今日の夜、うちの船にご飯食べに来ない?おいしい料理を作るコックがいるのよ」
「おう!それがいい!!サンジのメシはうめーぞ!」
「え、いいんですか?」
「もちろん。あ・・・でもあたしたち海賊だけど・・・大丈夫?」
ソラは大きく頷き、それから言った。
「私も海賊なんです。まだ、1人なんですけど」
「へえ・・・そうなのか!」
「この足止めの島を切り抜けて進む、そんな強い海賊団を探していて、そこのクルーにしてもらおうと思ってるんです」
ニッコリ笑ったソラ。
それにあわせてナミも笑顔になる。
「その代わり、うちのコック女好きだから気をつけてね?」
「そうなんですか?」
そしてルフィ、ナミ、ソラはメリー号に向かって進みだした。
一方こちらは食料買出し班。
サンジとデイル、そしてチップは市場で野菜と魚を見て、今は肉屋にいた。
「この肉うまそうだなあ・・・」
「ああ。ルフィが見たらよだれが止まらなくなりそうだな」
肉屋のおばさんがガハハと笑いながら、今日の一押しだよ!と大声で言った。
「じゃ、これ買っていくか」
「うん」
肉屋を後にし、サンジがつぶやく。
「肉も買った。魚も野菜も買った。調味料はまだ足りるからなあ・・・」
「じゃああとはあの店だな!」
自信満々にデイルが指差す先にはスイーツ専門店が。
「なんだよ。ケーキが食べたいのか?」
「ああ!今回はナミに多めに小遣いもらったからな!ケーキ1ホールまるごと1人で食いたいんだ!!」
目を輝かせながら言うデイルの頭をサンジがぐしゃぐしゃとかき回す。
「なにすんだよ!!」
「ケーキなんていつでもおれがとびきりうめえの作ってやるよ」
「ほんとか!」
「当たり前だ。何のためのコックだよ」
そしてサンジはスイーツの店と反対方向に歩き出した。
その後をデイルが追う。
「どこ行くんだよ」
「チョコやらクリームやら果物やら・・・買わなきゃいけないものが増えただろう?」
2人がチョコレートを買おうと近くにあった菓子店に入る。
すると1人の少年が色々な味の小さなチョコの並んだ棚をまじまじと見つめていた。
「うーん・・・ラズベリーも捨てがたいけどクリームもいいんだよなあ・・・キャラメルっていう手もあるし・・・」
「チョコ選びで悩むなんて、かわいいもんだな」
「お前も大して変わらないぞ」
サンジに言われ怒り出したデイル。
その姿を見て、少年が叫んだ。
「あーっ!!!」
「「!!!?」」
少年はデイルの手を取って店から飛び出した。