二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信200突破!/ ( No.203 )
日時: 2011/02/26 23:04
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

[>Episode51

「な、なんだよ」
「ほら、僕・・・てかおれ?だよ。わかんないの?」

サンジはもちろん、声をかけられたデイルまで首をかしげている。

「そっか、この姿じゃわかんないか」

次の瞬間、少年の体がグイグイと伸びていく。

「ほら、分かっただろ?」
「ああっ!!!」

少年は20代後半くらいの大人に変わってしまった。
だが、その姿はデイルには見覚えのあるものだった。

「デイル、調子はどうだ?」
「カシブ兄ちゃんっっ!!!!」

カシブと呼ばれた男にぎゅっと抱きつくデイル。

「いきなり熱い抱擁とは。相変わらず兄ちゃん大好きだな、デイルは」
「うるせー!!」

悪態をつきながらもさらに抱きつく手に力をこめる。

「おい、この金髪イケメンさんはどちらさん?」
「ん?ああ」

カシブに聞かれてデイルはやっと手を離した。

「今おれがいる海賊団のコックのサンジ。こいつの料理、めっちゃうめえんだぜ!!」
「ホントかよ!」
「これがデイルの兄ちゃんか・・・・・・よろしくな」

そこでデイルがはっとしてカシブに問う。

「それよりさっきの姿はなんなんだよ!」
「ああ、あれね?」

今度はカシブが見る見るうちに老人になっていく。

「わしゃあ、ノビノビの実を食ったんじゃ」
「わああ!今度はじーさんに!?」

カシブはまたもとの姿に戻る。

「びっくりしたろ?」
「ああ!もっといろんなことはなしたいんだ!!あのカフェでも入ろうぜ!!」
「じゃあ、おれはこの辺でケーキの材料でも探しとく」

サンジが言えばデイルは不思議そうな顔をする。

「何で?」
「せっかくの兄弟同士だろ?おれがいたら野暮だぜ」

デイルは納得したのかそっかと言ってカシブの手を引いてカフェに入っていった。



「あれがデイルの兄ちゃんかー。ラフィアさんには似てなかったなあ」

そうつぶやき、金髪のコックは買い物を続けた。