二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信200突破!/ ( No.269 )
日時: 2011/03/31 21:05
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: 7JhaLLwB)

[>Episode59

駐在所の中に入った2人は・・・早速モメていた。

「ぜってえ右だって!!こっちの方がなんか豪華だもん!」
「いいや左だ!左からうまそうなニオイがするからこっちだ!!」

ルフィとデイルは右の通路と左の通路、どちらにスバルがいるかでモメていたのだ。
そんな2人の争う声を聞いて、駐在所内の海兵たちがゾロゾロと出てきた。

「あーもう!ルフィが意地張るからこんなんなっちゃったじゃんか!」
「おれのせいじゃねえ!デイルがおれのいうこと認めないからだ!!」

2人は口喧嘩を続けながら海兵たちをなぎ倒していく。
そして結局左の通路へ自然と進んでいってしまった。






そして、先ほど2人を先に行かせたゾロは海兵を全員倒し、一息ついていた。

「建物の中が騒がしくなったな・・・」

ゾロは海兵たちを倒しながら、あの能天気で脳みその使い方がイマイチ下手くそな2人だけを先に行かせたのはまずかったかと思った。
だが、先に行かせてしまったものは仕方ないか、と目の前の敵を倒すのに集中し、今に至る。

あながちゾロの考えは間違えではなかったが。

「さて、そろそろ行くか」

ゾロは刀についた血を振り払い、鞘に収め駐在所内へ歩いていった。





敵の基地内だというのに口喧嘩を繰り広げていた2人は、さすがにもう喧嘩はやめ、海兵を順調にのしていった。

「“ゴムゴムの鞭”ィィィ!!!!!!」
「「「ぐわあああっ!!」」」
「“兎跳”!!」
「「「あああああ!!!」」」

海兵を一通り倒し、一息つく2人。

「結構数多かったな・・・」
「スバル、いねえなあ」

今更元の場所へ戻るわけも行かず、デイルも今いる通路をひたすらルフィと進んだ。

「んー?行き止まりか?」

ルフィの間抜けな声に顔を上げれば大きなドア。
今までのドアとは全く違う。確実にこの奥は大切な部屋だろう。

「ここにいたりしてな!」
「そうかもな」

デイルがルフィの言葉に答えた次の瞬間だった。

デイルの背後にある「倉庫」と書かれた部屋のドアがいきなり開き、そのなかから腕が伸びてきてデイルの体をがっしりと掴んだ。

「うわっ!なんだよっっ!!!」
「デイルっ!!!!」

ルフィが腕を伸ばすまもなくデイルはそのドアの中に吸い込まれていった。

「誰だ」

ルフィがその部屋に入ろうとした時。
先ほど2人で見上げたあの大きなドアから海兵らしき人物が出てきてルフィに声をかけた。

「誰だって・・・おめぇが誰だ!」
「・・・フフッ、侵入者とはお前のことか。ずいぶんと威勢がいいものだ」

ルフィをじろじろと眺めたあと、その海兵は口を開いた。

「私はこの駐在所の最高責任者、グレイズ・ニーフォス大佐だ」
「何だと・・・!?」