二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信200突破!/ ( No.283 )
日時: 2011/04/16 11:10
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: 7JhaLLwB)

[>Episode60

「お前が・・・!!」

ルフィは今目の前にいる人物がスバルの父であることを確信した。
そしてギリッと拳を握る。

「なんだ」
「スバルを返せ!!」

ルフィの口から自分の娘の名前が出たことに少し驚いたニーフォスは一歩前へ出る。

「なぜ、私の娘を知っている」
「イーストブルーから一緒に冒険してきたんだ。おれの仲間だ!!」
「スバルが、海賊に?」

顎に手を当て何かを考えるニーフォス。

「そうか・・・だからスバルは今まで以上にここにいることを拒んだ・・・」
「やっぱりスバルはここにいたくねえんだな」

ニーフォスがルフィを見ると、ルフィは深々と頭を下げていた。

「何のつもりだ」
「頼む。スバルを自由にしてやってくれ。まだまだおれたちもあいつと冒険したいんだ」

力強く放たれたその言葉は、しっかりとニーフォスの耳に届く。
・・・だが

「ふざけるな」

≪ザシュッ≫

「ぐあああっ!!」

ルフィの腕が、何か鋭利なもので切り裂かれる。
腕を押さえ、その場にひざをつくルフィ。
斬撃には弱い自分の体。腕には赤い一筋の線が指先まで引かれていく。

「ちくしょう・・・」
「なぜ私の娘を貴様みたいな野蛮な生き物の仲間にしなければならないのだ」

ルフィが見上げると、ニーフォスの姿は先ほどとは違った。
とんがった鼻、耳。そして体中には黄金色の毛。そして人間にはあるはずの無い、これはまた黄金色でフサフサの尻尾。

「悪魔の実の能力者か!!」
「ああ。イヌイヌの実モデルフォックスを食べた」

ニヤリと笑う。

「スバルが素直にならない原因がお前なら、今ここで殺してやる!!」
「・・・・・・」

鋭い爪をギラつかせ、ニーフォスがルフィに襲い掛かる。
だが、ルフィはただ、俯いていた。