二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎 \返信200突破!/ ( No.295 )
- 日時: 2011/05/02 19:03
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: 7JhaLLwB)
[>Episode62
「秘密って・・・?」
「ニーフォスの野郎・・・」
カシブが悔しそうな顔をする。
こぶしを握り締め、目をギラギラ光らせる。
「あいつ、本当に強い海賊団を足止めなんてしてなかったんだ!強い奴等は金を多く持ってる。それを収めた奴等には全く手出ししてなかった!!」
「なんだって!」
「上にはそのことをもちろん隠してる。手に入れた金は全部自分のものにしてたんだ。スバルはそれを知ってここを抜け出した」
雨が降り、じめじめとして蒸している倉庫の中。
暑さからデイルの頬を一筋の汗が垂れた。
「じゃあ・・・スバルはやっぱりここにいたくない・・・」
「もちろんそうだろうな。顔は少し似ているけど実の父親じゃないらしいから」
「そうなのか!?」
「ああ。あれはスバルの父親の兄。つまりはスバルの叔父なんだ。早いうちに両親を亡くしているらしい」
次々と語られる事実。
少し焦りながら、だがしっかりと確実にそれを理解していくデイル。
「じゃあ、早く助けに行かねえと!!」
「よっしゃ。そう来ると思ったぜ」
そう言ったカシブは倉庫の入り口ではなく、奥のほうに歩いていった。
不思議に思ったが、デイルも付いていく。
「ここにもう使われてない隠し通路があるんだ。これでスバルがいる部屋までいける」
「兄ちゃんは?」
「おれは今から上に報告しに行こうと思ってる。でもこの駐在所内じゃどこにニーフォスの仲間がいるかわからないから、一度ここを離れるよ」
「分かった」
「スバルがいる部屋を出ると2人監視の兵がいるから。まあザコだろうからお前なら大丈夫だろ」
もちろん!と言う様に自信満々の笑みを見せるデイル。
それに安心したカシブは倉庫のドアを開け、じゃあなと一言残し倉庫から出て行った。
「よっしゃ!スバル助けに行きますか!!!」
デイルは狭い隠し通路の中に入っていった。