二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.31 )
- 日時: 2010/12/25 21:25
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
[>Episode14 -いざ海へ-
「まあ・・・そういうことで」
デイルはジョフとマールにこれからルフィ達とともに海へ出ることを告げた。
「私は、なんともいえないけど・・・」
マールはチラリとジョフの表情を伺う。
「・・・・・・・・・」
あまり機嫌のよさそうな表情ではないジョフ。
デイルも恐る恐る尋ねる。
「おじさん・・・どう、かな?」
「どうかな、とはどういう意味だ?」
ウソップは心の中で、このおっさん怖えぇ・・・と思っているが、それは置いといて。
ジョフはデイルが海へ出ることに反対なのだろうか。
「おじさんやマール姉ちゃんにはお世話になったよ。感謝してる。できればずっとそばにいたいよ」
悲しそうな顔のデイル。
「でもおれはね、2人と一緒に暮らすずっと前にルフィと約束したんだ。おれ、約束破るような男にだけはなりたくねえんだ」
力強い口調でジョフを説得しようとするデイル。
表情がころころ変わるが、デイルは感情を隠さずにそのままジョフに伝えようとしていた。
「・・・まったく」
ため息をついた後ジョフはルフィたちの前では初めて笑顔を見せた。
「やはりラフィアの子なのだな」
「・・・え」
優しい表情のジョフとその言葉に驚きを隠せないデイル。
「ラフィアも、皆が止めても海へ出ると聞かなかった。それに、約束したのだろう。その麦わらの少年と」
「うん」
「なら行けばいい。きっとラフィアもそれを望んでいるだろう」
デイルは嬉しさでいっぱいの表情をした。
だが、もう1つ持った感情は心の中に隠したまま。
「ありがとう・・・」
「ラフィアの叶えられなかった夢をお前が叶えればいいだろう」
「ふふ、父さん嬉しそうね」
今までピリッとしていた空気も和み、麦わら海賊団のクルーたちも安堵の表情を見せる。
「じゃあ、ちょっとおれ準備してくる!!チップ、おいで」
「ワン!!」
デイルはチップと一緒に急いで階段を駆け上がった。