二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.34 )
- 日時: 2010/12/26 21:12
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
[>Episode15
「さて・・・・・・」
ジョフは先ほどと同じ柔らかな表情のままルフィを見た。
「君は、確かルフィくんと言ったな?」
「ああ」
ニカッと笑うルフィ。
「まず、はじめに言っておかなければならない」
ルフィを含めクルーたちもその口から紡ぎだされる言葉を聞き逃さないよう、真剣な目をジョフに向ける。
「あの子の母は・・・まあ私の妹なのだが。とにかくラフィアはロジャー、シキなどに並ぶ大海賊なんだ」
先ほどの表情とは違い、真剣な顔のジョフ。
「あの子の背負った運命は壮絶なものだ。共に旅をするというのなら、君たちにも迷惑がかかるだろう」
「迷惑、だって?」
ルフィの真剣な声がジョフの言葉をさえぎった。
「デイルはもうおれの大事な仲間だ。いや、あの日。あの約束した日から大事な仲間なんだ」
話すのをやめ、ルフィの言葉に真剣に耳を傾けるジョフ。
「デイルの母ちゃんがどうとか、そんなん関係ねえよ。デイルにどんなに大変なことがあっても今度はおれらがデイルを守るんだ」
「・・・・・・ははは!」
急に笑い出したのはジョフ。
「デイルが気に入るのも、わかる気がするよ」
とびっきりの笑顔にクルーは驚く。
「じゃあもうひとつ、言っておこうか」
「どんなことだ?」
「デイルはああ見えて自分の感情を殺してしまうことが多い・・・」
少し遠い目をするジョフ。
「自分から素直に甘えることも大の苦手だ」
母親に似ていてな、と優しい声音でこぼすジョフは今までの中で一番穏やかな表情をしていた。
「でも、君たちと一緒にいるときはいつもと違う雰囲気だった」
「そうね・・・私もそう思ったわ」
優しく笑うマール。
「きっとデイルは君たちとならありのままの自分でいられるんだと思うんだ。だから、デイルをよろしく頼むよ」
「あったりめえだ!!!」
「もちろんだぜ!!」
ルフィとウソップが元気な返事をしたとき、デイルが2階から降りてきた。