二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.45 )
日時: 2011/01/02 21:38
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)

[>番外編 -スイーツの行方 Ⅱ-

「ちょっとでいいから!!1回でもいいから!」
「んでだよ!!サンジだったら頼めばぜってえやってくれるだろ??」

・・・おれもさすがに女装は嫌だな。
だが、ナミさんの頼みだったら・・・。

おっといけねえ。

「サンジくんじゃただのオカマになっちゃうわよ!!」
「おれだってそうだろっ?」

ナミさん・・・ただのオカマって・・・。

「!!!」

ナミさんがおれがさっき持っていたスイーツに視線を落とし、ニヤリと笑った。

「そういえば、デイル・・・甘いもの好きだったわね・・・」
「は?好きだけどそれが何?」
「じゃあ・・・・・・このお菓子あげるから着てちょうだい」

な、な、な、な、な、な、な、な、なんだってえええええええええええええええっ!!!!!!

「え・・・うっ・・・卑怯だぞ!ナミ!!」
「どうするの?」

それはねえぜ、ナミさん!!

ふとデイルを見ると、その目はおれのナミさんのために愛をこめて作ったスイーツに釘付けだ。

ここ何日かでわかったが、デイルはかなりの甘党だ。
おやつの時間には誰よりも早くおれの元へやってくる。

こりゃあ・・・もしかするともしかするかもしれねえ!!!

「じゃ、じゃあこれ、食べてからでいいか?」
「いいわよ。ただし逃げたら海に沈めるわよ?」

なんてこったああああああ!!!

ちっ・・・こうなりゃナミさんには申し訳ねえが・・・っ!!

おれは少し後ずさりして、助走をつけてデイルに思いっきりキックをお見舞いしてやった。

「ぶべらっ!!!!」

見事に命中。
まあ当たり前だが。

「てめー何おれのナミさんへの愛がこもったスペシャルスイーツ食べようとしてんだコラ」
「いっでええええ!!なにしやがる!サンジっ!!!」

顔面に命中したせいか、デイルの母親似の顔はおれの靴の形に腫れていた。
おれは女は蹴らねえが、女みてえな男は男だ。ためらいなんてねえ。

「おめえが悪いんだろクソうさぎ!!何かものがねえとナミさんの言うこと聞かねえなんて!即効OKしやがれ!!」
「んだと?てめえっ!!おれが何お願いされてたかわかるか?女装だぞ!!いくらお人よしのデイル様でもそりゃあ聞けねえ願いだぜ」

やれやれと方をすくめるデイル。
えらそうだな、コイツむかつく。

「それによ!これ以上断ったらこのバケモノ女に何されるかわかんねえだろ?それと“クソうさぎ”とはなんだ!!この妖怪変態ぐるぐるマユゲ!!」
「だとっ??」

おれとデイルの間に火花が散る。

だが、おれたちは気づいていなかった。
背後にある紫色のオーラをまとった・・・・・・ナミさんに。

「バケモノとは何よ!!バケモノとはっ!!!!」
「ぐぼっ!!!!?」

あれ?デイルがきれいにふっとんだぞ・・・・・・。
やべえ!!アイツ海に落ちやがった!!!

「サンジくーん・・・・・・」

背筋に一瞬寒気を感じたが・・・でも愛しいナミさんがおれを呼んでるっ!

「なんですかあ?ナミすわ・・・ぐべらっ!!!!」

ああ・・・ナミさんの愛ある右ストレート・・・・・・っ!

「邪魔してんじゃないわよっ!!」

最後のナミさんのセリフを全部聞けないうちにおれは海へ落っこちた。

結局、おれはナミさんに殴られ、クソうさぎまで助けるハメになっちまった。
甲板に上がったらさっきまでバカみてえに昼寝してたマリモに笑われた。
ああ・・・ムナクソわりい・・・っ!

こいつ、やっぱり厄介なやつだな!!!!



-スイーツの行方 END-



[>後記 -飛び兎の日記より-

今日、ナミに女そうをしいられた。
おれはめちゃくちゃいやだった。
だからことわった。
でもナミはおかしをくれるっていった。
だからしょうがねえからOKしてやった。
そしたらサンジとかいうようかい変たいぐるぐるマユゲに顔面けられた。
しかもその後、ナミになぐられて海におちた。
記おくはあんまりないけど、気づいたらゾロが笑ってた。
今日、おれはサンジむかつくと思った。