二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.53 )
日時: 2011/01/30 19:32
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)

[>Episode21

「じゃ、とりあえずデイルはあたしの買い物の荷物持ちになってね」
「はあ?どういうことだよ!!」

市場に入る少し前の道で突然ナミに言われたデイルは口を尖らせる。

「おれはルフィと市場を回るんだあっ!!だからやらねえよ!」
「そうだぞ!ナミ!!デイルはおれと一緒に行くんだ!昨日の夜から約束してたんだぞ!!」

幼いこの2人。言っていることは同じである。
ルフィも反対派に回ったため、ナミは少しイラ立つ。

「いいじゃない!!レディの買い物は荷物が多いのよ!」
「そんなん自分で持てよー!!」
「そーだそーだ!」

まったく低レベルな野次にナミはどんどんイライラをつのらせる。

「・・・・・・ったく、しょうがないわね。もういいわ」
「よっしゃ!!」

これ以上この2人を相手にしていたら冷静を保てないと踏んだのかナミはデイルを荷物持ちにすることをあきらめた。
変わってターゲットになったのはもちろん・・・・・・

「じゃあ、ゾロお願いね」
「あぁ!?」
「いいじゃない。あんたどうせ刀見るだけでしょ」
「だからってなんでおめえの荷物もちになんなきゃいけねえんだ!!」

するとナミがこぶしを握り怪しく笑う。

「ゾロ、あんたこの中だったら一番頭がいいんじゃない?これ以上断ったらどうなるか、わかるでしょ?」
「・・・わあったよ」

デイルは自分の代わりにナミに捕まったゾロの肩に手を置いて、一言。

「ご愁傷様」
「んだと!!お前が引き受けてりゃこんなことにはならなかったはずだ!」
「残念でしたああ」

挑発的なデイルの態度についにキレたゾロ。

「んだとてめえ!!首を差し出せ!今すぐ切ってやる!!」
「やれんの?」

ゾロの手には刀。
デイルの手にはいつ出したのか、ジャンプ・ラッシュが握られている。

だが、

「はいはい。それは後でいいから」

間に入ったのはナミ。

「お買い物したらあのレストランで食事しましょ。あの大きな時計台の時計で12時にはここにくること。いいわね?」
「どけナミ!!おれはこの生意気うさぎに一泡吹かせるんだ!!」
「んだと?それはおれのセリフだコケ頭!!」

≪ガンッ≫

「いい加減にしなさい」
「「すみませんでした」」
「ぶわっはっはっは!!やっぱりナミには適わねえなあ!」

ルフィの笑い声が響いた。
時計台の時計の針は10時30分を指していた。