二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.60 )
日時: 2011/02/19 21:52
名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)

[>Episode24

3人はシャンクスの話題で盛り上がっている。
そのとき——

「見つけたぞ!!」
「本当だ!“虚空のベイリー”!!!」

どかどかと店に入り込んできたのは海軍だった。

「やべえっ!」
「ったく・・・せっかく楽しかったのにもうおしまいだわ」

ベイリーは立ち上がり、代金を机に置くとルフィとデイルに外に出るように促した。

「まてっ!!」

出た場所は市場。人が大勢いる。

「しょうがないわね・・・」

ベイリーが大地に優しく触れる。
するとその場所は銀色の光を帯び、ぐにゃぐにゃと形を変えてゆく。

「ちっ!!フルフルの実の能力か!!」

海軍とベイリー、ルフィ、デイルの間に壁ができる。

「じゃあ私は行くわ。とても楽しかった」

ベイリーの口元がルフィの頬に少しだけ触れた。
そしてまた別の場所が銀色に光り、その上にベイリーは飛び乗った。

「上だっ!!」

海軍たちが見上げると優しい笑みをしたベイリーがふわりと飛び、立ち並ぶ店の屋根に乗った。
そして屋根をわたり、どんどん遠くなっていく。

「ちくしょう!追いかけろっ!!」

海軍が立ち去り、先ほどまでできていた壁も元の地面に戻っていく。

「ふわあ・・・あぶなかったあ・・・」

ルフィはほっと胸をなでおろす。
だがデイルはふくれっつらだ。

「なんでベイリーはおれじゃなくてルフィなんかに・・・」
「ん?どうした?デイル」

デイルはぶつぶつと文句を言いながら歩き出す。

「なあ、どうしたんだよー!!」
「うるせえな!この鈍感ゴム!!!」

海軍がバタバタとベイリーを追っていった反対方向に歩き出した2人はギャアギャア言いながら、約束のレストランに向かって行った。