ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

[>Episode28

デイルたちは店の外へ出てから市場から少し外れた広い空き地へやってきた。

「でさ、何の用なわけ?」
「ああ・・・さっき兄ちゃんが倒したやつらな、ほとんどおれの海賊団のクルーなんだわ」

さっき倒したやつらとはデイルの食事を邪魔したあの男たちだろう。

「だから何?てかお前キャプテンなわけ??」
「ケケッ・・・まだ状況がつかめてねえのかあ?おまえ・・・バカだな」

バカという単語にムッとするデイル。
その後ろでナミは心配そうにデイルを見つめる。

「ねえ・・・ルフィ、ゾロ・・・なんかアイツやばそうよ?デイル止めてよ」
「そりゃあできねえよ、ナミ」

ルフィが大人びた表情を見せる。ゾロもそれに賛同し、話し始める。

「アイツの目当てはデイルなんだ。ケンカするんだとしてもデイルのケンカだ。やるもやんねえもデイル次第だ」
「でも・・・・・・」

まだ不安がぬぐいきれないナミ。
するとルフィは先ほどとは違う満面の笑みを見せ、言った。

「だーいじょうぶだって!!だってデイルだからな!!!」

ルフィのこの笑顔なら、どんなときでも信じられる。いや信じなければならないのだ。
ナミはしぶしぶ近くにあった木箱に腰掛けた。