二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎* ( No.93 )
- 日時: 2011/01/30 18:58
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
サンジとウソップが出てこなさ過ぎるので番外編挟みます(^ω^)
[>番外編 -我輩は犬である-
我輩は犬である。名前はチップ。
主人のデイルが海賊団に入り、僕も一緒についてきた。
だから僕は海賊だ。
デイルは今、船長のルフィと剣士のゾロ、航海士のナミと一緒に市場へ行ってしまった。
だから僕は留守番。つまらない。
しかもお腹がすいた。こんなときには彼の元へいくのが一番だ。
「ワンッ!!」
「ん?チップじゃねえか。どうした?」
彼はサンジ。この船でコックをしている。彼の作るごはんは絶品だ。
デイルが作るごはんはただ米の上にウィンナーがのった粗末なものだったが、サンジがつくるごはんは見た目も味もデイルのものの100倍くらいいいものだ。
「デイル?あいつぁ、市場にいっちまったぜ?」
「ワウワウ!!」
違う違う。デイルはどうせ放っといたって帰ってくるし、何か困ったら僕を呼ぶ貝笛の音が聞こえてくるはずだもん。
「ああ、ナミさんか」
違う。
「ナミさん・・・大丈夫かなあ?やっぱりおれがついてくべきだよな。なんであのクソゴムにクソマリモにクソうさぎが一緒なんだよ」
「ウゥ・・・」
「おれが一緒なら荷物は全部持つし、何かあったら絶対守れるのに!!ああナミさあああん!早く帰ってきておくれ!」
バカだ。コイツ。
僕はサンジに頼るのはあきらめた。
サンジは女好きらしいから女のことになるとまるで僕の言葉は通じない。
いや、普通のときでも通じることはごくまれだ。
デイルなら絶対分かってくれるのに・・・。
いや、もう1人いた。
僕は日当たりのよい甲板に出た。
「ふわぁぁ・・・今日は釣れねえなあ」
「ワンッ!!」
長い鼻の狙撃手、ウソップ。
ウソップはなぜか僕の言葉を理解してくれる。だから僕はウソップが好きだ。
「チップかー。食いもんか?今日は魚釣れねえんだ」
「わう」
ほら。ウソップはすぐ分かる。どうしてだろう?
疑問を抱きつつ、僕はウソップの背中に覆いかぶさるように飛びついた。
「うわっ!チップ、怒るなよ!!釣れないもんは釣れねえんだ」
「ワンワンッ!!」
「ん?怒ってない?・・・なんか嬉しそうだな、お前」
僕の考えにすぐ気づいてくれるウソップ。
嬉しいなあ。
ついでにいうと、ナミは少し性格きつそうだが僕には優しい。気分がいいときはブラッシングをしてくれる。
ゾロはだいたい寝てる。しかも寝心地のよい場所を選んで。僕も昼寝をするときはゾロの傍らで寝る。
・・・ルフィはいい奴だと思うけど、僕のエサに時々出るステーキを隙あらば盗ろうとするからそれは嫌だ。
「しょうがねえ。ミルクでも飲ませてやるよ。ついでにまだ今朝のベーコンの残りがあるはずだからそれもやるよ」
「わんっ!!」
我輩は犬である。名前はチップ。
僕は、この海賊団が大好きなんだ!!
-我輩は犬である END-
[>作者あとがき
ネーミングが安易だとか、分かってます。
自分が一番。
それと、犬にベーコン食わしちゃだめだろ!っていうツッコミはなしの方向で・・・。
チップ、普通の犬じゃないんで。