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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ジャンプコラボ−僕はアノ空を見つめてる− ( No.3 )
- 日時: 2010/12/23 22:50
- 名前: 坂田 美帆 (ID: KcCt4pR0)
- 参照: http://yaplog.jp/19980618/
−第一話『時』−
「ココはこの公式を使って・・・・・」
今は授業中。
だけど僕は上の空。
先生の話など、耳に入ってこなかった。
「・・・・・じょう!・・・・本条!」
誰かが僕の苗字を呼んだ。
太くて荒々しい声だ。
ふと見上げると、そこには怒った先生がいた。
どうでも良いことだ。
僕は窓の奥に広がる、青く染まった世界を見た。
青色で塗られた世界に、白い“自由”が光を放つ。
画家みたいな言い方だけど、僕はこの世界が好きだ。
「・・・・・もういい。んじゃ志賀実!代わりに答えろ!」
先生は厭きれた声で言った。
そしてまた授業を再開する。
僕の態度はいつもこんな感じだ。
先生に呼ばれても聞こえなかったかのように
無視して窓のずっと奥を見つめている。
どの教科の先生も、そんな僕の事が気に食わないようだ。
・・・・・・僕はこの世界に憧れる。
自由に光を放ちながら、描き続けることが出来るからだ。
僕の人生も、こんな風に自由に出来たら———————。
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