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　　　　＊【光の国】の姫と【薔薇の国】の姫＊

「ハァ・・ハァ・・・着いた！！やっぱり【薔薇の国】は遠いなぁ・・】

ただいま、隣国の【薔薇の国】に到着したのが【光の国】の姫。


カノン・ティアラである。





　　　　　　　　〜




城の門の前まで来ると、カノンは叫んだ。


カ「ジュリアーー！！！！いーまーすーかー！！」


これだけ叫んでも、周りの人は気にしない。


なぜなら、これが当たり前になってしまったからだ。


この光景を見て人々は、

「おや、今日も姫様げんきだねぇ」

とか、

「姫様だ！今日も平和な証拠だね！」



など、・・もう普通に対応している。



城の窓から顔を出した【薔薇の国】の姫、


ジュリア・クラウンは、

カノンの姿を確認するとこういった。


ジュ「ええ、いるわよ。今行くからそこで待ってて。」


カ「わかった。」


そういった後、ジュリアは、その窓からフワリと飛び降りて、トンと言わんばかりの小さな音を立てて着地。


カ「あ、それね、昨日練習したら出来るようになった。」

カノンは満面の笑みを浮かべた。

まさに小さい子って感じの。

ジュ「・・あら、覚えるの早いわね。昨日見せたばっかりなのに・・・・・・・まぁいいわ。サクラを迎えに行きましょう。」

カ「そうだね。」



この姫たちが向かうのは、同じく【光の国】の隣にある【桜の国】。


【桜の国】の姫、


サクラ・カーライトを迎えに行くのだ。