二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*琴萩皐月 ( No.12 )
日時: 2011/03/23 07:24
名前: 翡翠 (ID: 2fGMg0kq)

*皐月*

中に入ってきた、少年はどうしてか、顔を強張らせている。

「昌浩、こちらは、琴萩皐月殿。今日からしばらくこの家で共にすごす事となる」

晴明様の紹介の後に私は頭を下げて言う。

「なにとぞお願いします」

頭を下げる私に、少年も慌てて名前を名乗る。

「えぇと、安倍昌浩です。こちらこそよろしくお願いします」

二人して顔を上げない私たちにあきれた、氷火と白い生き物が言う。

「いつまでそうしてるんだ、皐月」
「昌浩、お前もだ」

私と昌浩はほぼ同時にそう指摘される。

「あ、紹介します。この子は私の式の氷火」

まだ、氷火の事を紹介してないことに気づきそう口にする。

「よろしく頼む」
「よろしく氷火。あ、もっくんの紹介もしなきゃ」

昌浩がそう言った途端、白い生き物は怒号を上げた。

「もっくん言うな!」

怒号を上げたんだけど、昌浩は気にした風も無く言った。

「もっくんは、物の怪だから、式とかじゃないんだけ
ど、説明するの難しいから、もっくんて呼んで良いよ」

さらっと、物の怪…もっくんの事を無視する昌浩。
ひととうり、お互いの名前を言った後、晴明様が口を開く。