二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*琴萩皐月 ( No.3 )
日時: 2011/03/23 07:08
名前: 翡翠 (ID: 2fGMg0kq)

〜安倍家〜

今日の安倍家はいつにも増して騒がしい。

「もっくん、そっちはどう?」

小柄な少年が、白い生き物に言う。

「物の怪言うな!晴明の孫」

物の怪と言われた白い生き物は小柄な少年に言い返す。

「孫言うな!って、今はそれどころゃ無いんだった」

反射的に言い返した少年の名は、安倍昌浩。
安倍家の末の孫にして、この都で大陰陽師だと言われる晴明の後継者だ。
まぁ、そのせいで、【あの、晴明の孫】と言われ続けた昌浩は一刻も早く一人前の陰陽師になるべく日々修行中なのだ。
で、その昌浩と言い合いをしていたのが、通称物の怪のもっくん。
大きさは犬と猫ぐらいで、瞳は夕焼けのように紅い。

「今日は大事なお客様が来るんだから、ちゃんと準備しないといけないんだから。もっくんも働けよ」
「へいへい。わかってるよ」

そう今日、安倍家に訪問者が訪れる。


それが、琴萩皐月である。