二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!×トリップ ( No.3 )
日時: 2010/12/22 15:34
名前: リオ (ID: slitpE5G)

act 1 「トリップ」

—とある高校の、とある屋上にて

「デュラララさいっこー!!!」

ピンクの髪に、黄色の瞳。
なんともカラフルな少女が声を上げた。

「ええ、わかるわ。だけど、静かにしてもらえるかしら? うざったい」

真っ黒な漆黒の髪の少女—香奈が、カラフルな少女彩音に冷たくそう告げた。

「がああん! 彩音ちゃんしょっくうー!」
「…うるさい」

彩音が大声でそう言ったので、先ほどまですやすやと寝ていた漆黒の髪にグレーの瞳の少女が五月蝿そうに目を開けた。
この少女の名は、奏。かなで、と読むのではなく「そう」と呼ぶのが特徴的だ。
一般の高校生にしては低すぎる身長、どこからどう見ても小学生だった。

「ごめんにょー」

誠意の篭っていない謝罪にいらっと来る香奈。肝心の奏は、どうでもいいやと言う表情をしている。

「…新羅が羨ましい」
「あー、奏はセルティ好きだったねー」

突然呟いた言葉にも平然と返す彩音。
パターンがわかっているのだろうか。

「…トリップしたいわね、黒魔術試す?」
「オコトワリシマス」

黒いことを企む香奈に彩音が即座に断る。
暫く彩音はカチカチッと携帯を弄っていた。

「かんりょうー!」
「ん?」

奏が覗き込むと、其処には…

【トリップさせてあげましょう!】
Q、どこが良いですか?【デュラララ!!】
Q、人数は何人ですか?【3人】
Q、オプションはいりますか?【いる】
Q、何か必要ですか【同人誌を書くためのセット×∞&金】
Q、最後に。キャラとの絡みは?【ありまくり!結婚したい!】

「…」

それを見たとたん、香奈は固まった。

「バカ彩音ー!!!」

その叫び声が最後、一瞬の光に包まれたかと思うと、—三人は消えていた。

【異世界転送、完了しました】

トリップ
 (ここから始まる、)(僕等の物語)