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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 箱庭村での生活(ポケモン+ホラー+おい森) ( No.10 )
- 日時: 2011/01/04 17:39
- 名前: ピクミン ◆xr/5N93ZIY (ID: YDf5ZSPn)
第五話 コーヒーと鳩と栗と
「……ふぅ、危なかった」
どうやら喫茶店に入ったようだ。喫茶店では鳩の姿をした人が、
いや、人と言って良いのか? 鳩がコーヒーカップを磨いている。
(みがいている)入ってしまってから出るのは気まずいので、
とりあえず注文……しようと思った。だが、違った。
お金が無いのだ。これではコーヒーを頼めない。
「コーヒー、一杯200ベルですから……」
「すいません、お金持ってないです……」
「今日は……タダで良いですよ……」
どうやら、タダで良いようだ。だが、油断は出来ない。こんな村の
飲み物をそう簡単に飲むわけにはいかない。……どうすれば。
そうだ、さりげなく飲むふりをして服にしみこませれば良いんだ。
僕の服が栗色なのも+された。
だが、コーヒーはとても良い香りだ。どんな豆を使っているのだろう。
「……どれどれ」
あまりにも良い匂いなので、僕は飲んでしまった。ソフトな味わいが
口に染み渡った。……これは最高だ!!
「ごちそうさまでした」
「……」
喫茶店のマスターは、何も言わずに僕のカップを磨き始めた。
僕はすぐに逃げだし、口に指を入れて、中の物を吐きだした。
サバイバルで身につけた技だ。毒きのこを食べた時もこうした。
……「サバイバル」だって? いつそんな事をしたんだろう……
どうやら、記憶が抜き取られてしまったようだ……
「後はペリスケさんですね」
ペリスケに渡すと、僕はすぐにたぬき商店に行った。
全てが、怖かった。
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