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「あれ？……あの猫…」


たたた、と駆け寄ると
そこに蹲っていたのは…


後ろ足を怪我して、動けなくなっている

　　　　　　　　　　　　　まだ子供の黒猫。



私は咄嗟にその猫を抱いて人通りの少ない場所へと走りこんだ。



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「すぐ楽になるから…ね？」
「にゃあ……」


力なくも返事をする小猫に私はそっと手を翳す。
…すると、…小猫の後ろ足からは小さく淡い光が溢れだした。




「…はい！これで大丈夫！！」

「！…にゃあっっ！！」


手を離すと、
瞳に映るのは小猫の愛くるしい笑顔。








「　　あー、幸せ！！　　」








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私、"蒼井いちご"




何故かわからないけど、




　　　　　　　　　　　治癒能力が使えます。