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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ▼銀魂┃任せとけぃっ!┃ ( No.7 )
- 日時: 2010/12/24 09:05
- 名前: 壱花.+ (ID: xrNhe4A.)
▽.02 【土方side】
"…俺も、これでおしまいか……。"
心の中でそう呟いた。
足からの出血は驚くほど多くて、
逆にもう痛みなんて然程も感じない。
…それどころか、あいつ等に盛られた毒のせいで意識までもが朦朧としていた。
「…気持ち悪ィ、」
徐々に激しさを増す頭痛と吐き気は
息の根を止めようというように俺の体を蝕んで行く。
…何とか、敵からは撒いたものの
見つかればすぐさま殺されるだろう。
もし運良く見つからなかったとしても…
毒のせいで、どっちにしろ俺は死ぬ。
—、ほら
もう視界が狭まってきてる。
—嗚呼、もう如何でもいい
後悔なんて今更しねーよ…
「 …め……すよ、っ…きら…ちゃっ 」
消えかける視界の中、
幽かに見える蒼い瞳。
そして、微かに聞こえる澄んだ声。
「 貴方は……わた…が…
たす…る…ら!!
だから…あき……め……でっ
わた…に… わたしに任せてっ!! 」
途切れ途切れに聞こえていた声が
最後だけ綺麗に聞こえた
そしてこれが
俺の耳に入る最後の声。
額に乗せられた手の、暖かな温度を感じながら…
俺は、静かに目を閉じた。
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