二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.132 )
日時: 2011/01/11 06:05
名前: 薔薇結晶 (ID: FQzo10Uq)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

第71話 「捜索」



ジュリア「で、私が居ない間にフィディオ達が来てガルシルドを調べようって訳?」
マーク「簡単に言うならそうだな。」
ディラン「いいじゃないか!エンジョイ!!」
ジュリア「楽しむような事じゃないわよ…。」

集合場所はブラジルエリアの手前、アルゼンチンエリアの宿舎前。
それぞれジャージを着て、だそうだ。

ジュリア「でも若干無謀だと思うのだけれど。」
マーク「確かに石油王の屋敷に忍び込むのは危険だがな…。」
ジュリア「ジャパンはその芸当をやって見せたらしいわよ。何でも戦争関係のデータがぎっしりだったらしいわ。」
ディラン「本当かい!?」
ジュリア「えぇ、聞いた話ではね。」


集合場所にはフィディオと誰かが居た。
いや、誰かではない。ジュリアは知っている人物。

フィディオ「やぁ。ちょっと人数不足かもしれないから助っ人を呼んできたよ。」
ジュリア「! ヒデ!」
ヒデ「ひさしぶり、とも言ってなかったね。ジュリア。」
マーク「オルフェウスのキャプテンか…。」
フィディオ「あぁ。」
ディラン「ジュリア、ユーは知り合いだったのかい?」
ジュリア「えぇ、日本に居た時に1回、ドイツの時も何回か会ったわ。」

と、他愛もない会話をしている間にエドガーとテレスも合流した。
そしてジュリアがベンチに座り、パソコンと向かい合ってキーボードを打ち、何かを調べていた。

ジュリア「…、今日のブラジルの練習場所、ガルシルドの屋敷みたい。」

どうやらザ・キングダムの練習場所を探っていたらしい。

フィディオ「屋敷の中か…。」
マーク「潜入は難しいな…。」
ジュリア「だったらこれ使う?」

と、ジュリアはポケットから何かの箱を取り出し、その中からとても小さい虫を出した。

マーク「お前、虫苦手じゃなかったのか?」
ジュリア「えぇ、実物は大の苦手よ。でもこれ、コンピュータだから。」

キーボードを打って、何かの画面が映った。
カチカチと、キーボードの音がする。

ヒデ「ハイテクだな…。」
ジュリア「これは優峰財閥の突入隊が多用するものだから、まぁハイテクで当然ね。」

ジュリア「この虫型のコンピュータはカメラを内蔵しているの。だから…。」

と、十字キーを押して虫を操る。

テレス「…俺たちの宿舎か…。」
ジュリア「…これ、半径20㎞は使えるわよ?」
マーク「ここからでも行けるんじゃないか?」
ジュリア「まぁ、20㎞だったらガルシルドの屋敷は範囲内だし、やってみるわ。」






ガルシルドの屋敷にたどり着いた虫型コンピュータ(以下虫コンw)。

ジュリア「録画を開始します。」

虫コンを旋回させる。
だが…

テレス「…何処だよ?」
ジュリア「さぁ…まだ、分からないわ。」

画面右の方に。
何か動いた。

エドガー「今の…、ザ・キングダムの選手では?」
ジュリア「かもしれないわね。」

と。虫コンは動いた何かに着いていく。
予想通り、ブラジル代表、ザ・キングダムの選手達だった。

だが、直後に最悪な事が起きた。
画面に、男が『現れた』。

 「そこで監視しているのは何処の跡継ぎ様ですか?ジュリア・クラウン。」

ジュリア「!!」
マーク「なっ…!?」

 「残念でしたね、ここまでです。」

と、その男は虫コンを破壊した。

ジュリア「嘘っ、どうして…!!」
フィディオ「ジュリアだと分かっていた…。」
ジュリア「……っ!」
マーク「ジュリア、大丈夫か。」
ジュリア「……、だっ、大丈夫…。」



第71話 終わり