二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.233 )
日時: 2011/03/13 14:08
名前: 薔薇結晶 (ID: QUK6VU.N)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

第76話 「脅迫状」




ジュリア「…そんな…っ…!?」

コンドルスタジアム。
オルフェウスVSリトル・ギガント。
スタジアム内は騒然としていた。
その、試合に。その点数に。

   0−8


ジュリア「フィディオ…!!」

ジュリア「何で…こんな事に…!!?」



前半は、どちらかと言えば、オルフェウスの方が押していた。
だが、リトル・ギガントは後半からの動きが、まるで別のチームの様に変わった。

「ジュリア!」

ジュリア「!!」

いきなり名前を呼ばれたので、驚いたジュリア。
自分を呼んだと思われる方向に振り向く。

ジュリア「! イナズマジャパン!」
円堂「最初から試合観てたのか?」
ジュリア「…えぇ。」
鬼道「これはどういう事だ。」
ジュリア「…途中から、リトル・ギガントの動きが変わった。…とだけ言っておくわ。と言うより…。」

ジュリアが観客席を立って。
こう言った。

「これ以上、言わせないで。」














<<コツコツコツコツ…>>

ジュリアが履いているヒールの音が廊下に響く。


(フィディオ…。)

蒼い瞳は悲しげな雰囲気を醸し出していた。



<<ガチャ…>>

「!! ジュリア…?」

ジュリア「ぁっ…、サクラ…。」
サクラ「…負けちゃった。此処まで…来たのに…。」
ジュリア「…残念よ。イナズマジャパンとオルフェウスの試合、期待していたから…。」
サクラ「…フィディオ、さっきからずっと…俯いたままなの…。」
ジュリア「サクラ…。」
サクラ「声、かけてあげられなくて…。」
ジュリア「……こういう時は、何もしないで、そっとしておいてあげる事が一番いいわ。」
サクラ「ジュリア…。」
ジュリア「フィディオだって、そんなに弱い男性(ひと)ではないでしょう?」
サクラ「…そうだね、ありがとう。ジュリアはこれから何処か行くの?」
ジュリア「これから宿舎に帰るわ。午後から練習だし。」
サクラ「そうなんだ…、マークとディランによろしくね。」
ジュリア「えぇ。」










<<ガチャ…>>

ジュリアが宿舎の扉を開ける。

ショーン「キャプテン!!」
ジュリア「しょ、ショーン!びっくりしたわ、どうしたの…。」
ショーン「大変なんです!!すぐに来てください!!!」
ジュリア「!?」

ショーンに言われて走るジュリア。
食堂にみんなが集まっていた。

マークは力なく席についていた。

ジュリア「マーク…?」
マーク「…ミーシャが…。」
ジュリア「えっ!?」
マーク「ガルシルドに…捕まっていた。」
ジュリア「なっ…!?どういう事なの!?ガルシルドは昨日捕まったはずだわ!!」
ディラン「…あの後、脱走してたんだって…。」
ジュリア「…。」

精神が持たなかった。
ミーシャがガルシルドに捕まっていたなど聞いて。
しかも、警察から脱走した?

マーク「…午後2時に、コトアールエリアに来いって…手紙が届いた。」

マークが机の上に置いてあった1通の手紙をジュリアに渡す。
ジュリアはそれを恐る恐る開いて、目を通し始めた。

ジュリア「…こんなの…脅迫状だわ…!!」

蒼の眼が鋭く光った。
いつものジュリアの目つきではない、恐ろしい眼つきだった。

「行ってやろうじゃない、コトアールエリアに!!」



第76話 終わり