二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.251 )
- 日時: 2011/04/09 19:19
- 名前: 薔薇結晶 (ID: fTO0suYI)
- 参照: 栄光へのエール!が聴きたい!海外組4人で選手宣誓!!
第79話 「ガルシルドへの復讐・前編」
≪さぁ、大変な事になりました!急遽決まったイナズマジャパンとユニコーンVSチームガルシルドの一戦!果たしてイナズマジャパンとユニコーンはチームガルシルドを倒して、サッカーを守る事が出来るのか!?イナズマジャパンn(以下省略)≫
「あっ!?」
ジュリア「どうしたのよ、マー…ク…。」
その光景を見た2人は絶句した。
後からユニコーンのメンバーが次々に気づきだし、皆言葉も出なかった。
マーク「ミーシャ…!!」
そう。
チームガルシルドの中に、ミーシャが居たのだ。
赤紫色の布を巻いて。
ジュリア「そんな…!」
ディラン「ミーシャが…選手!?」
マーク「でも…ミーシャは出来ない訳じゃない。アイツも運動神経は結構なものだ。」
ジュリア「でも私…、ミーシャに以前“薔薇吹雪”を教えたわ…。」
この事はチームメンバーも知っている。
だが、これが今のミーシャに使われたら?
そう考えるとかなり不便な物だ。
「ジュリア。」
ジュリア「…鬼道君、何かしら。」
鬼道「今の話、聞かせてもらった。“薔薇吹雪”を習得している様だが…。」
ジュリア「えぇ、そうよ。」
鬼道「攻略方法はあるのか?」
ジュリア「…難しい事聞いてくるわね…。でも、ミーシャの“薔薇吹雪”は蒼じゃないの。薄い水色よ。私が出ていれば相殺できるかもしれない。けど、私は前半はベンチなの。だから…パッとは出てこないわ。でも…。」
鬼道「でも、何だ。」
『欠点が無い物なんて無いんだ。必ず何処かに、欠点はある。』
かつて、父はそう言った。
彼女の父親は、そう言ったのだ。
ジュリア「欠点が無い物なんて無い。必ず何処かに欠点はあるわ。…貴方なら、きっと見つける事が出来るはずよ。」
鬼道「…分かった。見つける。」
<<ピ————ッ>>
キックオフ。
豪炎寺から虎丸へ、風丸からヒロトへ、そして鬼道へとボールが廻る。
そんな時だった。
<<ピピピピッ、ピピピピッ>>
ジュリア「!」
白のケータイがベンチに鳴り響いた。
ポケットから取り出してベンチを立つ。
木陰の下まで走って、ケータイに出る。
液晶画面には牡丹の文字。
ジュリア「一体何なの!大事な試合中なのよ!?」
牡丹『申し訳ございません…、ですが、また…。』
ジュリア「何なのよ!!」
牡丹『向日葵が、射殺されました…。』
ジュリア「なっ、ん…!!」
牡丹『…向日葵だけじゃありません、社員も数名殺されました。鬼百合も軽い怪我を…。』
ジュリア「……ぁ、牡丹!」
牡丹『はい、何でしょう?』
ジュリア「先ほどガルシルドが私の両親を殺した事を自白したわ。」
牡丹『なっ、ほ、本当ですか!?』
ジュリア「至急こちらに警官を送りなさい、コトアールエリアのグラウンドよ。」
牡丹『はい!直ちに行います!!あと…』
ジュリア「何よ。」
牡丹『雛罌粟は樹璃亜様の護衛を命じられたそうなんですが…。』
ジュリア「…は?雛罌粟とはライオコット島に来て以来会ってないわよ?」
牡丹『…そうですか。』
ジュリア「…切ってもいいかしら。」
牡丹『はい、大事な試合中、失礼しました。』
戻ってきた時、チームガルシルドのFWのコヨーテがシュートを打つ寸前だった。
——コピー・ローズ・アイ!
コヨーテ「“ガンショット”!!」
円堂「“真・イジゲン・ザ・ハンド”!!!」
だが、“ガンショット”は“真・イジゲン・ザ・ハンド”を簡単に突き破って見せた。
ジュリア「…シュートブロックは外せないわね、これは。」
女王はただただ、点を決められても冷静に相手を分析していた。
勝つために。
第79話 終わり