二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.267 )
- 日時: 2011/04/25 18:02
- 名前: 薔薇結晶 (ID: AlgR.W1y)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html
第82話 「円堂大介のゲームメイク」
ジュリア「困ったわねぇ、即答で却下されるとは思わなかったわ。」
マーク「ユニコーンからは俺達3人か…。」
後半開始直前。
ジュリアが困っている事、それは“ローリングサンダー”案が却下されたことだった。
その名の通り、“ローリングサンダー”を使う作戦である。
だが、ユニコーンからの選手が3人では“ローリングサンダー”は使用できないためミケーレを加えてくれ、と頼んだのだが、円堂大介に即答で却下されてしまった。
ジュリア「だったら…。」
マーク「……まだ何か案があるのか?」
ジュリア「当然よ。もしかして気づいてないのかしら?」
ディラン「…何に?」
ジュリア「はぁ……。」
ショーン「まさか…。」
ショーンが口を開いた。
ユニコーンメンバーの視線が集まる。
「……“アクロバティカ”をやる気ですか…?」
ジュリア「正解。」
マーク「…本気か?」
ジュリア「この状態で冗談を言えるようなら相当な馬鹿ね。」
ディラン「…でもジュリア、一番負担が大きいのはユーだよ?」
ジュリア「分かり切った事だわ。決勝トーナメント用に使わなかったけど、もう私達は隠す必要はないわ。」
「ミーシャを取り戻すことに、全力を注ぎこむだけよ。」
後半開始。
コヨーテからミーシャへ。ミーシャは左サイドのクロウへロングパス。
そしてクロウはコヨーテへ大きくパスを出した。
だが、それを横から不動がカット。
不動「豪炎寺!!」
そして豪炎寺へパス。
豪炎寺の前にはオウルがカットに来るが、豪炎寺は持ち前のスピードで抜き去った。
次々にボールが廻る。
虎丸がクロウを抜く。ディランがマンティスをかわし、ジュリアが跳ぶ。
ジュリア「吹雪君!」
大きく力強いパスが通る。
そして、パスを出した後、ジュリアは試合の流れが確実に変わったことを認識した。
ジュリア「(円堂大介…こんなサッカーは初めてだわ…。それぞれのポジションと言う籠を破壊し、フィールドでこんなに自由なサッカーを生み出した…。これはもう…)」
————1つのゲームメイクと言う名の作品だわ…!————
鬼道が前線でドリブルを続けていたが、ヘンクタッカーとジャッカル2人のダブルディフェンスによりボールを奪われた。
だが、其処に待ち構えていたのは壁山。“ザ・マウンテン”でボールを奪い返し、虎丸へ。
そして
「「“タイガーストーム”!!!」」
フォクス「“ビッグスパイダー”!!」
やっぱり気持ち悪いっ、とジュリアが顔を歪める。
だが、“タイガーストーム”は“ビッグスパイダー”を破りゴールネットに深く突き刺さった。
マーク「よしっ、1点だ!」
ディラン「イエスッ!」
ジュリア「さぁてと。」
「そろそろ行きましょうか。」
そして、チームガルシルドからのキックオフ。
その瞬間だった。
ボールの弾かれる音がした。
ガルシルド「何っ!?」
奪ったのは、翠の瞳。だが、半分は蒼だった。
そう、ジュリアとマークの契約の象徴とも言える、“蒼薔薇開眼”だった。
ジュリア「鬼道君。」
と、鬼道の耳元で囁いた。
鬼道はいきなりの事だったためか、かなりビックリした様子。
鬼道「な、何だ。」
ジュリア「2点目は私達に任せて頂戴?」
鬼道「……絶対に取れるか?」
ジュリア「えぇ、100%ね。」
鬼道「…分かった。」
鬼道がそう言うと、ジュリアは薄ら笑みを浮かべ、叫んだ。
その口から放たれたのは、衝撃の一言だった。
ジュリア「マーク!ディラン!!5分以内に1点よ!!」
第82話 終わり