二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.292 )
- 日時: 2011/05/07 11:06
- 名前: 薔薇結晶 (ID: CekhHc8W)
第88話 「タイタニックスタジアム」
ロゼ「……お父様、貴方様の願望を、私は必ず…!!」
ロゼ事ローレン・ベイハン、別名優峰雛罌粟はタイタニックスタジアムの前でそう言った。
場所は変わってバスの中。
マーク「急がないと席がなくなるな…。」
ジュリア「大丈夫よ。」
とジュリアが冷静に返す。
ユニコーンのメンバーの視線が一斉にジュリアへと向けられる。
ジュリア「雛罌粟に席取りをしてもらってるから。」
ディラン「さすがはジュリア。」
ジュリア「決勝戦はより良い席で観たいでしょう?」
マリ「確かに!」
運転手「さぁ、タイタニックスタジアムに着きましたよ。」
運転手のセリフを聞くと、ユニコーンのメンバーは次々に席を立つ。
そしてバスを降りる。
バスから降りて、ジュリアはタイタニックスタジアムを見上げながら言った。
ジュリア「…此処で、戦いたかったわね。」
マーク「! そうだな…。」
ディラン「また来年があるさ!ねぇ、ジュリア。」
ジュリア「…そうね、まぁ頑張ってみるわ。」
今の頑張ってみる、は恐らく優峰財閥の力を使って、という事だろう。
その時、ジュリアの背中に強い衝撃。
<<ドンッ>>
ジュリア「きゃっ!?」
サクラ「うわぁっ!」
どうやらサクラがジュリアに飛びついたらしい。
危うくジュリアが転倒してサクラが巻き添えになるところだった。
サクラ「ご、ごめんジュリア…。」
ジュリア「びっくりしたわ…、声くらいかけてからにして頂戴。」
「お嬢!」 「お嬢様!」
と、2人の女性の声がした。
振り返ると、牡丹と雛罌粟。
ジュリア「雛罌粟!席は取れたかしら?」
雛罌粟「ばっちりです。いい席ですよ、よく試合が観えるかと。」
ジュリア「ありがとう、牡丹はどうするのかしら?」
牡丹「決勝戦ですからねぇ、お嬢と試合が良く見える場所に居ます。」
ジュリア「そう、分かったわ。雛罌粟は?」
雛罌粟「よろしければお嬢様のお隣に。」
ジュリア「えぇ、いいわよ。一応護衛の任は果たしてもらわないとね。」
雛罌粟「はい。」
タイタニックスタジアムに入ると、其処はほぼ満員の状態だった。
マーク「…本当に席空いてるのか?」
雛罌粟「ご安心ください、しっかり席はお取りしてますから。」
そう言って雛罌粟は右手である場所を指した。
確かに、指したその場所だけぽっかりと空いている。
雛罌粟「では、行きましょう。」
鬼百合≪こちら鬼百合、聴こえるか?≫
牡丹「こちら牡丹、聴こえてる。」
鬼百合≪どうやらこのタイタニックスタジアムに暗殺グループの者が忍び込んでいるらしい。1人捕まえた。だが雇い主が…≫
牡丹「…雇い主がどうした。」
鬼百合≪…双樹様らしい。≫
牡丹「何だと!?」
鬼百合≪しかも1度既にお嬢様を襲っているらしい。今日カタをつけろと双樹様に命令されていると言っている。≫
牡丹「今すぐに双樹様の逮捕状を取れ!今から雛罌粟と共に暗殺者を見つけ出す!」
鬼百合≪了解。君の携帯に忍び込んでいる暗殺者の画像を送る。計5人だ。すでに楠様から拳銃の使用許可は出ている。≫
牡丹「承知した!」
牡丹「雛罌粟!」
雛罌粟「!」
急に牡丹が雛罌粟の名を呼ぶのでジュリア達も驚いた様子。
ジュリア「一体何なのかしら…。」
雛罌粟「では少々席を離れますね、お嬢様。」
ジュリア「えぇ、気を付けて。」
第88話 終わり