二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2最終章始動——! ( No.344 )
日時: 2011/05/22 16:20
名前: 薔薇結晶 (ID: Upyg7XTf)
参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/

第1話 「破滅の使者」




あれから。
女王の、ジュリア・クラウンの死から2年の時が経った。
今日はちょうど2年。いわゆる『命日』だった。

≪今日で、アメリカの『絶対クイーン』、ジュリア・クラウンの死から2年になります。≫

アメリカのテレビはジュリアの話題で持ちきりだった。
それほど、彼女はアメリカ国民に愛されていた、と言う事だ。

ミーシャ「…。」
マーク「どうしたんだ、ミーシャ。」
ミーシャ「…ううん。やっぱり、お姉ちゃんはもう居ないんだなーって…。」
マーク「…そう、だな。」

ジュリアのプレーがテレビに流れる。
ボールさばき、シュート、必殺技、チームに与える指示。
全て、完璧で、美しかった。

マーク「…そろそろ行かないとな…。」
ミーシャ「えっ、もう行くの?」
マーク「みんなと待ち合わせしてるんだ。待たせるわけにはいかないだろ。」

















ジュリアの墓の前。
だが、此処にジュリアが眠っている訳ではない。遺体が見つかっていない。

あれがもう2年前なのか、とマークは思う。

皆高校生になり、FFIのあの時より背も相当伸びた。
あの時以来、フィディオやサクラなどの海外の友人とも会っていない。


マーク「お前が居なくなって…もう2年か。」

と、呟く。

ディラン「でも…ミー達もあの時と同じじゃないよ。」
一之瀬「今だったらジュリアに勝てる気もするな。」
土門「一之瀬、多分それ思ってんの世界でもお前くらいだぜ。」

確かに、と土門の発言に同意する元・ユニコーンのメンバー。
みんな頷くなよ、と一之瀬ががっくりしながら言う。

マーク「ジュリアが2年前のままの実力だったら、分からないけどな。」
一之瀬「だよな〜…、ジュリアだって伸びてるだろうし…。」

はぁ、とうなだれる。
ハハハ、と笑うメンバー。
ディランは「ジュリアが居たらどんな反応をするんだろう」と内心思っていた。

そんな時だった。




<<ドゴオオオオォォォオオォンッッ>>


「!?」

マーク「何だッ!?」
一之瀬「爆発か…!?」

まるで爆発音のように凄まじい音がしたのだ。
彼らの後方で。



「初めまして、元・アメリカ代表チームユニコーンの皆様。」

土門「誰だっ!?」

振り向くと其処に居たのは、銀髪でストレートの長い髪に、深緑の瞳の少女。

エクス「私の名前はエクスハート。神に仕える者。」
ディラン「What's!?」
エクス「我が主からの伝言をお伝えしましょう。」


「『本日より、『プロジェクト・ロスターズ』を開始する』」

エクス「…では…ご紹介しましょう、『エレメントロスターズ』を。」


と、マーク達の後ろを指さすエクスハート。
其処には8色のフード姿の人物がいた。


「我らは『薔薇の女神』の使者である。」

と、8人は言った。

「植物の命を奪いし『緑の狩人』、『グリーンレンジャー』…。」

「全てのものを眠りにつかせる『桃色の催眠術師』、『ピンカースリープ』。」

「闇を奪いし『黒の騎士』、『ブラックナイト』!」

「光を奪いし『白の将軍』、『ホワイトジェネラル』!」

「炎を奪いし『紅の国王』、『クリムゾンキング』!」

「全ての電力を奪いし『黄色の姫君』、『イエロープリンセス』…!!」

「この世の全てを腐食に追い込む『紫の悪魔』、『ヴァイオレットデビル』!!」

「この世の水を消滅へ導く『蒼の天使』…『ブルーエンジェル』!」

彼らはそれぞれのチームのキャプテンなのだろうか。
チームの名前を1人1人が言う。

「我々、『エレメントロスターズ』が、この世界を破滅に導く!!」

破滅。
何かと何かが繋がった。

一之瀬「マーク…破滅ってまさか…!!」
マーク「破滅の使者…!?」

あれから、もう2年経っている。
つまり、これがあの『これから2年後、破滅の使者が地球を襲う事を予言する』の意味だったのだ。


「我々の行動を止めたくば、サッカーで我々を倒してみせよ。人間!」

8人はそう言って、彼らの前から姿を消した。





第1話 終わり