二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2最終章始動——! ( No.368 )
- 日時: 2011/05/28 18:36
- 名前: 薔薇結晶 (ID: W3aU.Uy/)
- 参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/
第8話 「“空間の必殺技”」
大介「これから、スターティングメンバーを発表する!」
FW→エドガー、豪炎寺
MF→チャンスウ、一之瀬、マーク、ヒデナカタ
DF→吹雪、テレス、土門、風丸
GK→ロココ
シャルソン「以上のメンバーで前半を戦う。」
秋「鬼道君、不動君。」
鬼道「何だ。」
秋「監督達が、『絶対に目を離すな』って。」
不動「そうかよ。分析しろって事だな。」
秋「うん。」
スーラン「…許可が下りた。『フィールドチェンジ』を使っても構わないって。」
ランプ「スーラン、使う必要あるの?」
スーラン「…相手の実力による。」
ロア「使うか使わないかはスーラン次第だよ。私達は口を出さない!」
<<ピ—————ッッッ>>
運命のホイッスルが鳴った。
エドガーから豪炎寺へ。豪炎寺はそのまま攻め上がる。
さすがは元・イナズマジャパンのエースストライカー。攻め上がるスピードは並ではない。
FWとMFを次々に抜いて、目の前にはDFエレン。
だが、エレンもフェイントをかけて抜く。
円堂「行け———っ、豪炎寺————ッッ!!!」
虎丸「よし!1点だ!!」
ベンチから円堂と虎丸が叫ぶ。
豪炎寺「“真・爆熱スクリュー”ッッ!!」
豪炎寺のシュートがゴールに迫る。
だが、キーパーであるシャレニアは、眼を閉じて、笑っている。
次の瞬間、爆炎と共にボールが消えた。
一之瀬とマーク、テレスと土門は風を感じた。
自分の横を、風が通り抜けるのを感じた。
「うあッッ!!!?」
その後に、ロココの声が聞こえる。
皆、後ろに振り向いた。
ロココの腹部にボールがある。しかも、ロココはゴールネットまで吹っ飛んでいる。
そして真っ直ぐ、ゴールの前まで視線をたどる。
DFの、ケインがいる。
一之瀬「まっ…まさか…!?」
土門「おいおい嘘だろ…、蹴り返したのか…!?」
ケイン「なぁ、スーラン。」
スーラン「何。」
ケイン「…世界最高峰の選手が集まっても、こんなものなのか?」
スーラン「…シュート、弱かった?」
ケイン「あぁ。軽かった。」
豪炎寺「っ!?」
エドガー「彼のシュートが、軽かった…?」
豪炎寺「俺は全力で蹴ったぞ…!!」
スーラン「…だったら、終わり。貴方達の負けに等しい。」
<<ピ———ッッ>>
豪炎寺「エドガー、気を付けた方が良い。」
エドガー「“エクスカリバー”を打ってみますが、あまり期待はしない方が良い。」
「“真・エクスカリバー”ッッッ!!!!」
全力の“真・エクスカリバー”。グラウンドのど真ん中。
勢いをつけてゴールに迫る。
ロア「スーラン!」
司令塔であるロアがスーランを呼ぶ。
また、一瞬だった。
<<スバァァアァァンッ>>
スーラン「…本当に、見えてない?」
ランプ「見えてないみたいよ〜。」
スーラン「じゃぁ、……終わらせるのみ。」
<<ピ——————ッッッ>>
スーラン「…立っても居られない?面白くない。もっと楽しませてくれると思ったのに…所詮は人間。」
其処に広がっていた光景は、11人が立っていて、11人が倒れている。
「諦めるなッ!!!」
豪炎寺「…円、堂…!」
円堂「みんなまだ諦めちゃダメだ!!諦めたら…諦めたら…ッ!!」
風丸「そう、だな…ッ!」
と言って、風丸と吹雪が立ち上がる。豪炎寺が立ち上がる。
それにつられる様にして、他の選手も立ち上がる。
大介「守、ロココと交代だ。」
円堂「じいちゃん!」
大介「…出るんだ、グラウンドに。」
円堂「ロココ、大丈夫か!?」
ロココ「守…ッ、奴らのシュートは尋常じゃないくらい速いし、強い…、気を付けるんだ…!」
円堂「分かった。」
スーラン「こういうの、何て言うの?」
ジャブ「…『粘り強い』、ですかね。もしくは…『悪足掻き』。」
<<ピ——ッ>>
ホイッスルが鳴ると、スーランは、こう言い放った。
スーラン「此処まで『粘り強いチーム』って初めて。だから、少しだけ見せてあげる。…私の世界を。」
そう言うと、スーランの周りに、風が巻き起こった。
そして
「フィールドチェンジ、“ギャラクシーアロー”!」
宇宙が、広がった。
豪炎寺「何だ…、必殺タクティクスか…!?」
スーラン「違う。言ったでしょ、『私の世界』。」
パチンッ、と指を鳴らすスーラン。
そして矢が現れた。
スーラン「“流星の矢”よ、彼の者達を射抜きなさい。」
そう言うと、矢が一斉にリトル・クラウンを襲った。
ボールを持っている豪炎寺は、どうにか矢を避けていたが、弾幕の様に襲ってくる矢は避け切れず、倒れた。
スーラン「『フィールドチェンジ』。それは“空間の必殺技”。自分の有利な条件を作り出す、想像の世界…!!」
終わりにしましょう、とスーランが呟く。
スーラン「リオンッ!!」
リオン「分かった。アレでしょ?」
スーラン「そう。……やって!!」
それを聞くと、リオンは残酷な笑みで笑った。
「銀河の彼方に消えろ!!“木星(ザ・ジュピター)”!!!」
「“ゴッドキャッチG5”ッッ!!!」
だが、“木星”の威力に耐えられなかったか、貫通した。
スーラン「…と言うわけだから、この街の緑はもらって行く。」
そして、一陣の風と共に、『緑の狩人』は姿を消した。
その試合の結果は、0-50。
完敗に終わった。
第8話 終わり