二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.428 )
- 日時: 2011/07/03 21:25
- 名前: 薔薇結晶 (ID: 2bESk3K2)
- 参照: 久しぶり、俺だよ☆← …な感じの一秋フラグは許せない。
第17話 「優峰財閥」
シャルソン「彼女の生存を聞くなら、此処で聞くのが1番手っ取り早いだろう。」
そう言って、リトル・クラウンが降り立った地は日本。
そして、大きなビルが立ち並ぶ街の、1番大きく、高いビル。
土門「…そ、そりゃそうだな…。」
円堂「どう言う事だ?」
鬼道「…そう言う事か。」
円堂「だから、どう言う事なんだよ?」
一之瀬「ジュリアは、此処の跡継ぎだったんだよ。」
鬼道「一応鬼道財閥との繋がりもある。」
優峰財閥。
世界的大企業で、主にコンピューターなどの研究がされている。
シャルソン「此処の長、優峰財閥総帥の優峰楠に聞けば分かるはずだ。」
話してくれるかは分からんが、と付け加える。
優峰財閥の、自動ドアを潜った。
シャルソンは受け付けに向かってつかつか歩く。
そして単刀直入に
「Excuse me,Where is Kusunoki Yumine?」
優峰楠が何処に居る、と慣れた英語で受け付けの女性に問い詰める。
女性はいきなりの英語だったのでおどおどしている。
其処へ、オレンジの髪に、茶色のメッシュの入った女性が堂々と歩いてきた。
リトル・クラウンの数名は、その容姿に見覚えがあった。
「He isn't here now.Can I help you?」
優峰財閥屈指の狙撃の名手、優峰鬼百合。
2年前、ジュリアを殺した優峰雛罌粟事ローレン・ベイハンを打ち抜いた、彼女だ。
今は優峰財閥特捜部の副部長になっている。
シャルソン「I want to see him.」
鬼百合「No,it isn't.」
首を振りながらシャルソンのイギリス英語に悠長なアメリカ英語で返す鬼百合。
そしてむっとした顔でこう言い放つ。
鬼百合「…日本語が話せるんじゃないんですか?英語はそんなに言うほど得意ではないので日本語で話して頂きたい。」
シャルソン「……よく日本語が話せると分かったな。」
鬼百合「音声もキャッチできるんだよ、優峰財閥の防犯カメラは。」
世界最高峰の性能だ、と自慢気に言う。
鬼百合「楠様にお会いして何をする気だ?」
シャルソン「とある人物の事聞きたくてな。」
鬼百合「とある人物?誰の事だ。」
シャルソン「君も良く知っている人物だ。」
鬼百合「…?」
シャルソン「君らのお嬢様だ。」
鬼百合「何!?お嬢様はもう2年前に亡くなっている!それはお前達とて知っている事だろう!?」
知らない人物など居るものだろうか。2年前の一時期は世界中そのニュースで持ちきりだったと言うのに。
社員もそれを聞き、ヒソヒソと小声会話を始めた。
「何の騒ぎだ?鬼百合よ。」
低く、小さいが威厳のある声。一斉に皆が振り返る。
其処に居たのは
鬼百合「楠様ッ!」
会議は終了したのですね、と鬼百合が駆け寄る。
その者達は?と楠が鬼百合に尋ねる。
鬼百合「樹璃亜様の事について、聞きたい事があると…。」
楠「………良く見たら、お前が居るではないか。一郎太よ。」
その声を聞いてビクッと反応したのは風丸。
一応彼も、此処の関係者だ。
風丸「お、お久しぶりです…。」
楠「樹璃亜はもう死んでいるのだぞ。今更何を聞こうと言うのだ。」
風丸に問い詰める形で楠は話す。
風丸と楠の間にシャルソンが立つ。
シャルソン「我々はこう考えているのです。『ジュリア嬢は生きているのではないか』と。」
楠「…馬鹿馬鹿しい。」
そう言って身を翻し、立ち去って行った。
鬼百合も楠の後を追いかける。
シャルソン「…怪しいな。」
風丸「…隙があった。」
円堂「え…?」
風丸「いつもなら、もっと違う応答をしていたはずだ。」
豪快に笑ってから、馬鹿馬鹿しいと言うはずだ。そう言った。
あ、とマークが声を零す。
一之瀬「マーク?」
マーク「…まだ彼女に会っていない。」
一之瀬「彼女?」
マーク「ジュリアの事を一番近くで見ていたはずの、彼女だ。」
優峰財閥特捜部部長、優峰牡丹にまだ会っていない。
彼女なら、知っているのではないかとマークは考えたらしい。
「彼女を探そう。」
第17話 終わり