二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.465 )
日時: 2011/07/28 14:13
名前: 薔薇結晶 (ID: eHv1NYKC)
参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/

第24話 「世界破滅の首謀者」




「闇を…。“土星(ジ・ウラヌス)”ッッ!!!!」


ダークメアが全力でシュートを打つ。
惑星系シュートで、『黒の騎士』に与えられた、“土星”。

黒い円がボールを包む。
まるで、土星の様に。


ロココ「(何てシュートだ…、スピードはあまりないが…パワーの桁が違う!!)」

ゴールの前に立つロココも、“土星”の恐ろしさが分かっていた。


ロココが、“タマシイ・ザ・ハンドG5”を出そうと思った、その時だった。



眼の前の景色が一瞬にして変化した。



ダークメア「!?」
リメリー「何…ッ!?」

リアナ「…ラオン!」
ラオン「そうですね…これは…。」


  「『蒼ノ鍵』の『鍵穴』……!!」


<<ガチャリ…>>

大きな扉が現れ、その中から1人、少女が出てきた。
真っ白な髪に、水色のメッシュの入ったストレートロング。
真っ青な、アクアマリンのような眼。

ダークメア「!!」
ラオン「っ…まさか貴女が此処に来るとは…。」


一之瀬「誰だ…!?」
鬼道「奴等は知っているらしいが…、」

リアナ「知らないなら教えてやるよ…。」

リアナが冷や汗をかきながら、そう言う。
まるで、恐ろしい未来が見えてしまったかの様に。

リアナ「あいつはナタリア。ナタリア・ブルーローズ。『蒼の天使』の『鍵ノ番人』だ。」
リメリー「さらに付け足すなら…『薔薇の処刑人』。」
マーク「…処刑人、だと…!?」
リアナ「あぁ。あくまで異名だが、人を殺す勢いのシュートを打つ、『蒼の天使』のエースストライカー…。」
一之瀬「まさか…サッカーで人を殺すとでも言うのか!?」

ナタリア「実際に殺した事は無いけど。」

人形のように、生気の抜けた声で話すナタリア。
そして、何かを蹴り返した。

それは、先程ダークメアの放った、“土星”。
簡単に、パスを返すような感覚で蹴り返してしまった。


ナタリア「…私達の主、ジュレール様より命令。『試合の中断』だ。」
リアナ「なッ、試合の中断!?何故だ!!」
ナタリア「『この試合は見ていて飽きる』。」

ジュレール、基ジュリアが放ったセリフをそのまま返す。


フィディオ「…今…、ジュレールって…。」

ハッとした表情で、ナタリアを見る。
『ジュレール』の単語、彼は聞いた事があった。

エドガー「…、まさか…。」
フィディオ「…違うよな…、そんな訳…ないよな…?」

マーク「…ジュレール…?」


ナタリア「…行って、『灰の永久戦士』。」

扉を指さすナタリア。
扉の中に入れ、という事だろう。
彼女に従い、『灰の永久戦士』は扉へと姿を消す。


「待てッッ!!!」

と。
大声で彼女らを引き留める声。

フィディオだった。

リアナ「…何か用か。」
フィディオ「ジュレールって…ジュリア…ジュリアは生きているのか!?」

ナタリア「その質問に答える事は許されない。答えた時点で私達には『死』しかない。」

そう素っ気無くナタリアが返すと、扉は閉まった。


『蒼ノ鍵穴』が解け、フィールドには『リトル・クラウン』の選手しか居なかった。


一之瀬「…なぁ、マーク。」

一之瀬と土門がマークに歩み寄り、声をかける。
そして、問い詰める。

一之瀬「俺と土門は知らないんだ。だから教えてくれないか。」
土門「…お前等、知ってるっぽいから聞くけどさ…


               ジュレールって、誰なんだ?」

言葉に詰まるマーク。
どう説明すればいいのか、分からない。
単純に、彼女の名前を出せばいいのか、しっかり説明してから名前を出すべきか。


「…ジュリアだよ。」「Msジュリアですよ…。」

と、誰かが口を開いた。
3人がそれを発した人物の方を向く。

フィディオとエドガーだ。

マーク「!」
一之瀬「…、ジュリア、だったのか…。」
土門「…つまり、この…『エレメントロスターズ』の首謀者…、女王様って事だよな…?」

その場を、静寂が包んだ。





第24話 終わり