二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.472 )
- 日時: 2011/08/02 11:20
- 名前: 薔薇結晶 (ID: e83t2LuI)
- 参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/
第25話 「いざ雷門中へ」
「やっぱり俺は、お前が居ないと何も出来ないんだな…、」
埼玉の優峰財閥の屋敷。
今は『リトル・クラウン』が泊まっている、ジュリアの屋敷だ。
マークは屋敷の庭に居た。
枯れ果ててしまった紅や白、桃色の薔薇。裏には紫や黄色のものもあった。
だが。
白と黒に食われてしまった。
「何してるんだ?」
と、後ろから声をかけられた。
振り返ってみると、土門だった。
土門「よっ、大丈夫か?」
マーク「…どうだろうな。」
土門「何だそりゃ。」
マーク「俺自身でもまだ理解できていないんだ。…ジュリアが黒幕になったのは、何故なのか。」
世界を壊すような事をしたかったのだろうか。
それほどこの世界が嫌いなのか。
土門「…もーちょい希望とか持ってみようぜ。」
マーク「こんな状況で良くそんな事が言えるな。」
土門「ははは…。確かにそうだよな。そうだけどさ、これは女王様が生きてるって事じゃないか。」
マーク「…!」
土門「そう考えたら、女王様助けようって思えるだろ?」
翌日。
円堂「よしッ、じいちゃん達も許可してくれたし、行こうぜ!」
豪炎寺「待て待て。円堂、絶対にそれだけじゃ分からないメンバー居るだろ!」
円堂「ん?」
鬼道「他のメンバーはこれから何処に行くのか分かってないんだぞ。」
あ、と思い出したように円堂は言う。
現在屋敷の前のバスの中だ。
何処かに出発するようだが、何処に出発するのかが分からない。
フィディオ「で、何処に行くんだ?守。」
フィディオがそう聞くと、円堂はニカッと笑って、こう言った。
「雷門中だ!」
フィディオ「雷門中?」
円堂「俺や豪炎寺、鬼道と風丸と秋が中学の頃居た学校だよ。虎丸は今其処の2年だ!」
豪炎寺「一時期は一之瀬と土門も居たな。」
マーク「そうなのか?」
一之瀬「あぁ!円堂達と一緒にFFで優勝したんだ!」
土門「でも一之瀬の登場の仕方はビックリだったけどな。」
一之瀬「あぁ、アレ?別にビックリする事でもないだろ。」
ディラン「どんな登場だったんだい?」
土門「こいついきなり秋に抱き着いたんだぜ?」
と笑いながら土門が言う。
マークとディランは首を傾げる。
ディラン「…何か可笑しいかい?」
マーク「特にそんな事無いが…。」
一之瀬「でもマークとジュリアってそんな事あんまりしなかったよな。」
マーク「ジュリアが拒否したからな。」
ディラン「言ってたね。『そう言うの慣れてないから』って。」
車内で会話が減ってきた頃。
「あっ!!」
と、円堂が急に叫んだ。
わっ、とびっくりして声を上げた人物も何人かいた。
円堂「鉄塔だ!」
風丸「って、高校上がってからもいっつも行ってるくせに感激するか?」
円堂「だって1週間以上行ってないんだぜ!?」
1週間も耐えられないのか、と車内で半分は思ったそうだ。
大介「これからは全く来れなくなるぞ。」
円堂「ある程度終ったら行ってもいい?じいちゃん。」
大介「進み具合によるな。」
一之瀬「まぁ円堂にとって鉄塔はかけがえのない場所だからな。」
土門「そんな気持ちも分かるけど。」
エドガー「日本も風情豊かで良い国ですね。」
シオン「…イギリスには無い良さって言う感じ。」
アンジェロ「わ〜っ、見た事無い物がいっぱいある!」
フィディオ「アレ何だ?」
フィディオがとある店に指を指す。
確かに外国には無い物だから、分からなくて当然だ。
ヒデ「アレは…駄菓子屋だな。」
フィディオ「だがしや…?」
ヒデ「駄菓子を売ってる店だ。和菓子に近いか…?」
一之瀬「和菓子ではないと思うけど…。」
土門「砂糖を使ってない菓子…みたいな?」
アンジェロ「砂糖使ってないの?…どんな味するんだろ。」
「着いたぞ、雷門中だ。」
シャルソン監督が車内に呼びかける。
次々と荷物を持って降りる選手達。
円堂「あっ!?」
円堂が驚いたような声を上げる。
彼が見る先には、見慣れたメンツが揃っていた。
第25話 終わり