二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケモン right and darkness story ( No.107 )
- 日時: 2011/01/23 11:35
- 名前: のーむ (ID: YnXlFcJ5)
第17話
ここは港町、アサギシティ。
零達はヨシノシティからこの町へとやってきていた。
「潮風が気持ちいいねー。」
文奈は大はしゃぎで街を歩いていた。
「…のんきなものだな。」
烈はそんな文奈を見て溜息をつく。
「な、何よ!久しぶりの海だから潮風に当たってただけよ!」
文奈は顔を赤くして慌てる。
「今は情報を集めないといけないから、観光はそれが終わるまでお預けだ。」
そう言って零と烈は歩いていった。
「うう…。」
文奈は少し残念そうに俯き、2人の後を追いかけていった。
零、文奈、烈の3人は船乗り達に聞いて回っていたが、
「ったく…何も聞けやしないな…。」
どうやら何もわからなかったらしく、3人は溜息をついていた。
と、その時、
ぐぎゅるるる…
誰かの腹の虫が鳴り響いた。零と烈はその音がなった方向を向いた。
「…。(顔真っ赤)」
2人の視線の先には、顔をりんごのように真っ赤にして俯いている文奈がいた。
「…ぷっ。」
「…くすっ。」
そんな文奈の姿に2人はおもわず笑ってしまい、
「な…!笑うなー!」
文奈はそれに逆上して2人をぽかぽかと叩く。
「くっくっ…。じゃあここらで飯にするか?」
「…依存は無い…くすっ。」
「そこ!笑いながら言わない!…まあ、ご飯にするのは賛成だけど。」
「じゃあアサギシティ名物の食堂に行ってみないか?あそこの飯が結構うまいらしいからさ。」
「さんせーい!じゃ、早く行きましょ!」
3人(1人腹の虫を鳴らしてw)は再び歩き出した。
「ふうー、おなかいっぱいだねー。」
文奈はお腹をさすりながらそう言った。
「ったく、ラーメン3杯も食ってると太っちまうぞ?」
零は呆れながら言った。
「う、うるさい!とにかく、また聞き込みを…。」
文奈がそう言って人を探そうとしていたその時、
「あ、あの…。」
後ろから突然誰かに尋ねられたのだ。3人が後ろを向くと、そこにいたのは、青い髪の少女だった。
「ひ、久しぶりだね…零君。」
少女はもじもじしながら話す。
「シェリー!?お前、ジョウトに来てたのか…。」
どうやら零の知り合いらしく、零も驚いていた。
「うん…。あの、そちらの方達は?」
少女は後ろの二人を見て零に尋ねる。
「あ、ああ。こっちは海鳴文奈。俺の幼馴染だ。で、こっちが緘裂烈。今は訳あって3人で旅してる。」
「そ、そうなんだ…。」
二人は親しげに話していた。そこへ、
「あのー…、あなたは一体誰なんですか?」
文奈が割り込み、少女に聞いた。
「あ、すみません。自己紹介がまだでしたね。私はシェリー・フェンダーといいます。零君とは以前一緒にイッシュで旅をしてたんです。」
少女—シェリーの驚きの発言に、
「…ええええええええええええ!?」
むちゃくちゃ驚いている文奈。余りの大声に行き行く人々もこちらを向いていた。
「うわっ!そんなに驚くことはないだろ?」
「だってそんな事初めて聞いたもの!零が女の子と二人で旅してたなんて!」
「あー…そういえば言ってなかったな…。」
零は頭をかきながら視線を逸らす。
「とりあえずは落ち着け文奈。それで、シェリーはどうしてジョウトにいるんだ?」
零は文奈をなだめながらシェリーに聞いた。
「うん…ジョウトに来たのはね、あなたに会いに来たの。」
「俺に…?」
「うん。またあなたと一緒に旅をしようかなって。でも…。」
シェリーは文奈を見て、
「今は文奈さんたちと旅してるみたいだから、また今度にするね…。」
そう言ってシェリーは少し残念な顔をした。
「だったら一緒に旅しむぐっ!?」
「すまないな…。この旅が終わったら、また一緒に旅しような。」
文奈が何か言おうとするのを手で遮り、零はシェリーに謝る。
「ううん、別にいいの。じゃあ、私は灯台の景色を見てから帰るから…またね。」
シェリーはそう言って歩き去っていった。
「ちょっと!どうしてシェリーさんを旅の仲間に加えなかったの!?あの人すごく残念がってたじゃない!」
シェリーが行った後でようやく開放された文奈は、零にそう聞いた(怒鳴っていたとも言う)。
「…シェリーをシャドーとの戦いに巻き込むわけにはいかないだろ?それに…。」
「それに…なんなの?」
「いや、なんでもない。それよりも次の町へ行くぞ。ここの人たちにはあらかた聞いて回ったからな。」
そう言って零が歩き出したその瞬間、
ズドオオオオオオオン!!!!!!
突然大きな爆発音が町中に響き渡った。
「な、何だ今のは!?」
「…爆発か…?」
3人は驚き、辺りを見回す。と、
「あ、あれ…。」
文奈がある一点を指差している。その方角を見た零は、驚愕の表情を浮かべる事となった。
「お、おい…嘘だろ…?」
零の視線の先にあったもの、それは…、
爆発で炎上していた、アサギの灯台だった。
の「第17話を読んでいただきありがとうございます!」
零「今回は新キャラ登場か…で、なんで出て早々に危険な目にあってる んだ?ああ!?」
の「ちょっ、マジで怖いって。ま、これから君も苦労する事になるだろ けどねw」
零「?どういう意味だよ。」
の「さあ?自分で考えればー?という訳で、最後にシェリーちゃんのプ ロフィールを書いて終わりとさせていただきます!」
シェリー・フェンダー
イッシュ地方で零と一緒に旅をしていたという謎の少女。零と別れた後も一人で世界を転々としていたらしいが、何の為に旅をしているのかは不明。また、零に好意を抱いている。
性別 女 年齢 15
出身 ミナモシティ
身長 165cm
容姿 青色の長髪に黒の瞳、服装は水色のTシャツにジーンズ。
性格 臆病であまり物事をはっきりと言えない性質。
使用ポケモン
ユキメノコ チラチーノ ライボルト
オオスバメ ミロカロス ???
零「では、また次回!」