二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン ブラック・ホワイト 2人の英雄 オリキャラ募集中 ( No.44 )
日時: 2011/01/29 20:56
名前: 莉遠 ◆71ZCESB8ZI (ID: 0cbUjVkJ)

第17話 〜面白いねぇ初めてだよ!アンタのような子〜


サクヤ:よしっ!勝った!だいぶ強くなってきたんじゃない!

モンメン:モン!モン!


この数日間、サクヤはショウとデントのアドバイスをもとに、ポケモンたちと本気で向き合い、ポケモンセンターにいるトレーナーと戦っていた。

最近は連勝続きで、なかなか調子がいい、そして決めた。


サクヤ:今日、ジム戦に挑戦しよう!なんか私たちの息もぴったりになってきたし、いい戦いができる気がする。

ショウ:ようやく、何かを掴んだようだな。ま、遅すぎるがな。

サクヤ:ひゃっ、ビックリした。ショウ、いつからいたの?

ショウ:さっきから。バトルを少し見させてもらったぞ。少しは成長したようだな。ガキ。

サクヤ:うっさいわ!あたしはこれからバッジを取りに行くのさ!どうだボケ!

ショウ:まだ勝てるかどうかも分からないのにな。ま、それ以前になぜ俺にボケと言う?俺はもうバッジを手に入れたぞ。


相変わらずクールなショウ。そして「さよなら」も言わずに去ろうとする。


サクヤ:ちょ、待ってよ!アンタ、何も言わずに去ってくつもり?

ショウ:言うことは何もない。俺は先に行く。それだけだ。



と言って去って行った。少し前まで、ほんのチビだったときは・・・いつも一緒にヤンチャして、いつも一緒に冒険して、いつも一緒に遊んでた。

けど、あの日から、急に冷たくなってしまった。一体・・・ショウに何があったのだろう・・・




:ようこそ、シッポウ博物館へ。私は副館長をしております、キダチと申します。

サクヤ:あの、ジム戦をしたいのですけど・・・どこへ行けばいいですか?

キダチ:ジム戦ですか。ママー!


急に大声でママと叫んでサクヤはかなりびっくりした。


サクヤ:な、何?

キダチ:あ、急に叫んでごめんなさい。ウチのジムリーダーを呼んだのです。紹介します。ジムリーダーのアロエです。

アロエ:初めまして。ジムリーダー、シッポウ博物館館長、そしてこいつの妻のアロエだ。よろしく。

キダチ:ママ、この子をジムの挑戦者だよ。連れて行ってあげて。

アロエ:ハイよ。じゃあこっちへついて来な。


そして連れて行かれたのは図書館。本がずら〜っと並んでいる。



アロエ:バトルの前に、アンタにおすすめの本を紹介してあげようと思ってね。そういえばいつまでもアンタじゃダメだね。アンタ、名前は?

サクヤ:サクヤです。

アロエ:サクヤか・・・いい名前だな。えっと、じゃあこの本・・・

サクヤ:えっとぉ・・・私本苦手なんですけど・・・

アロエ:ハッハッハ、それっぽいもんな。だが、本を読むのはいいことだよ。面白いし自然と知識が身に付く。一石二鳥だよ。

サクヤ:そうですかね・・・


そしてアロエは一冊、本を抜き出す。


アロエ:この本なんておすすめだよ。イッシュ地方で神と謳われている伝説のポケモンについての本さ。私は考古学にも少し興味があるんでねぇ、こういう本が大好きなのさ。

サクヤ:は、はぁ・・・あ、でも私はこっちの本の方が好きかも。


と言ってアロエがとった本の隣の本を取る。「ポケモンとは」という本だ。


サクヤ:考古学は難しくてわかんないですけど、私は今、ポケモンの謎の方が興味あるんで。


それはNと話したあの時から・・・だ。


サクヤ:だって、面白くないですか?ポケモンって私たちと同じ生き物なのに、わざと呼ばれるものを使えたり、言葉が通じなくても心が通じ合えるって。

アロエ:・・・ハッハッハ!面白いねぇ初めてだよ!アンタのような子。いいよ、合格だ。

サクヤ:へ?

アロエ:いや、試したようなことをして悪いねぇ。自分の取った本のところ、よく見てみな。


よく見たらなんかスイッチみたいなのがある。そしてそのスイッチを押したら、本棚が動き、その下には地下への階段がある。


サクヤ:うわっ、なにこれ!

アロエ:いやねぇ、この本をすすめたら大抵の奴が深入りしすぎて色んな本を読みだすのさ。この本読んだ後、ちゃんと戻さずにほかの本を読みあさるって言うね。


そのスイッチはアロエがとった本のところにちょうど位置している。なるほど、その本を戻した時にスイッチが押されるような仕組みになっているのか。

つまり、本を読み、自分で返したらジムへ行けるということだ。



アロエ:まさか、アンタが私に本をすすめだすなんて思いもしなかったよ。いつもこれでトレーナーを観察するけどさ、これ以上やっててもいっしょ。アンタは好奇心旺盛タイプね。

サクヤ:・・・・・・あの、すいません、ショウもこうやって試したんですよね?アロエさんから見て、彼はどういうタイプでしたか?

アロエ:ああ、あの子ね。あの子は「この本ならもう読んだし、そこらへんの本もすべて読んだ」って言ってさ、すぐにこのジムのからくりをあばいちゃった。天才肌だねぇ、あの子は。



アイツの弱点が知りたい!




続く