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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜大江戸イレブン!弐 ( No.28 )
- 日時: 2011/05/17 17:12
- 名前: ゆうちゃん (ID: 66DLVFTN)
円堂は珍しく不機嫌そうな顔をして「何がしたいんだよ」と口を尖らせた。
「確かにあいつは免罪になっている。だから俺達にもあいつを逮捕する理由はないし、したいとも思わない。……バダップの言い方が(ものすごく)悪かっただけなんだが、俺達はそいつから話しを聞きたいだけなんだ……そいつの国について」
エスカバはバダップに「そうだろ」と言った。バダップはまだ呆けてはいたが頷いた。
「———それだけじゃないだろ」
円堂が言った。バダップとエスカバは同時に顔をしかめた。
「ヒロトだってあの場にいた。だったら俺じゃなくて全部ヒロトに言えばよかっただろ」
(絶対何か隠してる)
直感がそう言っていた。
円堂はじっと、バダップを見つめた。眉一つ動かさずにこちらを見返してくる。絶対何か隠してる。
「……これ、何の印か分かるかい」
口を開いたのは円堂でもバダップでもエスカバでもなく、その隣に座っていた端正な顔立ちの少年だった。
突然話を振られて円堂は戸惑った。
「ミストレ!」エスカバが言った。しかし、当の本人は同僚を無視して地図の赤いしるしを指す。
「もう一度聞く、何の印か分かるか」
円堂は改めて地図を見直した。……印は全部で五つ。最初のは……
「……江戸城、城下町はずれの川沿い、商店街、ここの店……枠外のは、都だ」
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