二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ〜血に染まった十字架〜 ( No.13 )
日時: 2011/01/05 21:42
名前: MiNi (ID: AHLqKRWO)

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3話 1番

講義が終わり、教室に帰ろうとした時、別のクラスの生徒に声をかけられた。

エスカバと同じく、彼も知っている。
よく女子の親衛隊を連れて歩いていた記憶がある。
そして学年で私とバタップの次に成績が良い実力者だ。


彼の名はミストレーネ・カルス。通称ミストレ。


彼の両親は私の叔父と同じく政府関係者だ。

彼は可愛い見た目だが、性格は凶暴と言ってもいいほど荒々しい。

「エスカバも居るから、闘技場で待っててくれ。」

そう言い、ミストレはどこかに行ってしまった。

ミストレの指示に従い、闘技場へと向かう。
中に入ると、エスカバが空間に漂う武器類のディスプレイを見て、ミストレを待っていた。

このディスプレイは触ると武器が転送される仕組みだ。

「お前、講義で居なかったか?確かバタップ・スリードと同じクラスだった気が・・・。」

そう聞かれ、首を縦に振る。

鋭い目でエスカバは私を見てくる。

「お前もミストレに呼ばれたらしいな。理由は知っているのか?」

「いいや。ここに居ろと言われただけだ。」

エスカバと話しているとミストレが何かあったのか、嬉しそうな顔で入ってきた。

「それで、用件は?」

そう聞くと、ミストレは不敵な笑みで私をじっと睨んできた。
それはどこか悔しそうな目だった。

「俺は今の自分が悔しい。バタップ・スリードとルビー・フロージュがいるから1番になれない。俺はね、“1番”が好きなんだよ。どんなことでもね。」

そう言い、ミストレは明日、バタップと決闘をすると言った。

しかも自信満々に。

「だからさ、明日の決闘見に来いよ。俺が1番になった姿が見られるからよ。」

そう言い、闘技場から去ったミストレ。

バタップに宣戦布告とは・・・とんだ馬鹿な奴だ。


あいつに勝てる奴なんて居ないさ、たとえ過去の人間だろうが・・・。



3話終わり