二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

プロローグ ( No.1 )
日時: 2011/01/04 15:17
名前: 和華 (ID: m0lwpXYj)

「なぁ、知ってるか?」



       「白い忍びのこと?」




「そうそう。」


                「なんだよそれ。」





   「え?お前しらねーの?」

                                            「俺はしってるぜ。」




       「あれでしょう?」




    「白い忍び装束に真っ赤な返り血を浴びた」




                          「あの、伝説の風魔小太郎と並ぶような。」




  「凄い忍。」  



        「先日も軍一つ一人でつぶしたって。」




 「おっかねー。」
         



                                            「本当に人間なの?」



  「噂でしょう?」

                         「本当にいるんだってよ。」


        「どうだかなぁ。」




今日も噂は町を駆ける。
「紅い白忍」と呼ばれる、一人の忍の噂が。
東へ西へ。
 北へ南へ。

噂は今日も戦国の世を駆ける。

そして、その「紅い白忍」も。

 綺麗な白い忍び装束を紅く染めながら—




世を駆け抜けるのであった。