二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re:第二戦目 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/06 16:40
- 名前: 和華 (ID: m0lwpXYj)
- 参照: 三成が可愛くて生きていくのがつらい。
血。
血、血、血。
紅く、そして黒くなっていく、血。
己は何のためにこの血を浴びる?
己は何のためにこの戦場を駆ける?
あぁ、なぜ、なぜこの世界は紅く、紅く———
+*
「お、目ぇさめたか忍!」
「………」
政宗が白忍を拾ってきて一日。
白忍は、まるで死んでいるかのように眠り続けていた。
そんな白忍を珍しいものを見るような目つきで見守る政宗も、
丸一日、ずっと白忍のそばにいたのだ。
「お前よく生きてるな。なんでテメーみたいな伝説の忍があんなところに…!」
「…誰」
忍は、それだけ短く残すと、クナイを政宗に向ける。
そのクナイをツンツンとつつきながら政宗は答える。
「俺は伊達政宗。奥州筆頭の独眼竜たぁ俺のことだ。yoo see?」
「……」
白忍は、何も言わずに立ち上がろうと腰を持ち上げ—
「…!」
足の痛みに耐え切れず、その場に倒れる。
「オイオイ、無茶はしないほうがいいぜ?
足、怪我してんだとよ。小十郎が言ってた。」
「………知るか。」
忍は、足の痛みを無視し、よろけつつも部屋の出口へと
よろけながらも向い、
「…何やってんだ。足、怪我してんだろ、寝てろ。」
包帯等を持ってやってきた小十郎に止められる。
「……。」
白忍は、足の痛みが限界まできたのか、
小十郎の言葉に従って布団に戻る。
「さて、まずはテメーに聞きたい事が山ほどあるからな。」
そういって、小十郎は手際よく足の怪我の手当をしていく。
政宗が「俺もやる」とさわいでいたが、
小十郎は笑顔で断った。「政宗様にはムリです。」
「まず、お前は『紅い白忍』で間違いないのか。」
「…人々からは、そう呼ばれている。」
小十郎の問いに、白忍は淡々と答える。
「次に、なぜあのようなところに倒れていたか。
伝説の忍といわれる手前が、簡単にやられるわけないだろう。」
「………知らん。」
どうやら、倒された前後の記憶がなくなっているようで。
白忍はそれ以降口をひらかない。
「…そうか。質問はそれだけだ。」
「STOP小十郎!俺はまだコイツの名前をきいてないぜ?」
「…名前ですか。」
そういうと2人は白忍のほうをむく。
「…疾風、凪。」
「はやてなぎ…、女みてぇだな、凪って!」
「………」
白忍…もとい凪は政宗のセリフをきいて黙り込む。
「…政宗様、いくらなんでも失礼かと…」
「いや。」
凪は口をひらき、
ため息混じりにこういった。
「女。」
「「は?」」
2人の疑問系の言葉が重なったところで、
凪はシュルシュルと顔の包帯を解いていく。
包帯の下には、
綺麗な女の顔があった。