二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第三戦目 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/06 18:46
- 名前: 和華 (ID: m0lwpXYj)
- 参照: 三成が可愛くて生きていくのがつらい。
「…俺は、女。」
凪の包帯の下からでてきた顔は、
白い肌に色ちがいの瞳。
かわいらしい顔つきをしていた。
「ちょ、まて疾風!俺はお前が女だなんてこと…」
「言って無い。」
凪はそう言うと、こんどは小十郎に話しかける。
「…頬傷。俺の足はいつ完治。」
「ほおき…っ!?…早くても、あと一ヶ月ちょいか。」
「…そう。」
凪はその一言だけを言って顔に包帯を巻き始める。
巻き終わると、凪は立ち上がろうとする。
「…世話になった。…感謝…する…。」
「HEY!どこ行くんだ疾風。」
「…仲間…。待ってる。…きっと。」
喋りたくないのか、短い言葉を淡々とつなぎ、
よろよろと立ち上がる。
その瞬間、兵士が部屋に駆け込んできた。
「筆頭!片倉様!! 侵入者です!!」
「兵士10名ほどが負傷しました!」
「どんなヤツだ!?」
「えぇと、も、桃色の着物に、髪は…長かった!!栗色で!」
「そうそう!で、へんな妖術?みたいなの使いやがって…!!」
「…妖術…?」
そうつぶやいたのは凪だった。
「…まさか、小町…?」
「そのとーり☆」
「「「「!?」」」」
ぴょんっと飛び出てきたのは、小町と呼ばれる少女だった。
栗色の髪に桃色の着物…正しく兵士が言っていたものと一致する。
「頭ぁ、迎えにきたんだよー?任務は?成功した?」
「…すまない。」
「…そっかぁ…。ま、そういう時もあるっしょ☆」
「……情け、ないな。疾風の名にドロを…」
「わぁぁぁ!そ、そんなに落ち込まないで!!」
政宗たち伊達の人々は、2人の会話の意味がわからず、
ただ、ぽかんとしていた。
「…疾風?」
「…凪でいい。」
「あ、じゃぁ凪、意味がよくわからないんだがよ…」
「…」
+*
凪の話によると。
凪には「疾風」という古くから伝わる
伝説の忍の血が流れている。
また、単独で、身寄りのない人間をあつめ
一つの集団を作っていた。
「そう、それが頭を頭領とする「疾風忍隊」です☆」
「なるほど。おい小娘。さっきから☆やめろ。」
「ムー…いいじゃないですかぁ§」
「OK、もうつっこまねぇ。」
「…仲間。」
凪がつぶやくと、小町はにこやかに答える
「大丈夫です!ほかの子たちは今任務中です♪」
「そう…。」
2人をみている政宗は、しばらく何かをかんがえ、
そして、くちを開いた。
「決めた。」
「なにをですか?」
「こいつら雇う。」
「…政宗様、休んでください。」
「だから、俺はいたって真面目だ!!MAJIME!」
小町は、首をかしげる。
「眼帯さん、雇うって、私達をですか?」
「あぁ。」
「ど、どどっどどっどど如何します頭!」
小町は突然の誘い話に同様をかくしきれないようで。
凪は、動じずにこういった。
「伊達、政宗。お前は、俺の命の恩人。あそこで発見されなかったら、出血多量で恐らく死んでいた。」
「…」
「…か、頭?」
「許可。俺たちは今日から伊達の忍だ。」
「よっしゃぁ!!」
「…は、疾風?」
政宗はこれでもかというくらい喜んでいて、
小十郎は突然の契約にしどろもどろ。
「か、頭、いいんですかぁ?」
「…問題ない。小町、任務だ。皆に知らせてこい。」
「わ、わっかりました☆」
シュッと小町が消える。
凪は包帯のなかで、かすかに微笑んだ。
「仲間が、増えた。」