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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼-報われなくても愛してる- ( No.8 )
- 日時: 2011/01/05 19:51
- 名前: 砒素 ◆q3OJ/GHggw (ID: OeXJRIuY)
お風呂なので服を脱ぐのは当然。でも、鏡花さんの体型見せられたら……。恥ずかしくて脱げませんよ。
だって、凄いんだもん。出る所は出て引っ込む所は引っ込んで……。色も白くて肌も綺麗で、傷一つなくて……、ん?
“傷がない”っておかしくない? だって、戦ってるんだよ。まさか毎回無傷で帰ってこられるわけ……。
「千鶴ちゃん? どうしたの?」
鏡花さんが私の顔を覗く。私と似たような体質なのかな……。言葉で言い表すなら“怖い”
私は妙な体質だった。小さな傷ならすぐに塞がってしまう。小さい頃はそう気にしなかったが、大人になれば違った。
「千鶴ちゃん……?」
急に黙り込んで下を向く私を心配してくれたような声色。でも、その声はどこか冷たい。そして恐ろしい。
まるで、言われていないのに“黙っておけよ”って言う感じの圧力がある。
「ううん、何でもないです。行きましょう」
笑った。無理矢理笑った。ちゃんとした笑顔の自信はない。そして、鏡花さんの身体にない傷は関係ない事。
鏡花さんを安心させるように微笑んだつもり。鏡花さんは暗黙の了解のように少し微笑んだ。
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