二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 未来を知る少女2 ( No.24 )
日時: 2011/01/14 21:46
名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: J1W6A8bP)

鬼道視点!

第5話 「始まり」

次の日。
氷歌が雷門中に転校してきて6日。
今日は土曜日だ。
もちろん部活がある。
昨日。氷歌は
「明日鬼瓦さんから捜査の手伝い頼まれてるから遅れると思う。」
そう言っていた。
相変わらず忙しいようだ。
たまに授業を抜け出したりしている。
もちろん超能力でだ。
いくら氷歌でも大変そうだ。
そう思いながら学校に行った。
学校につくと円堂がいた。
「早いな。」
「鬼道!」
円堂が振り向く。
嬉しそうな顔。
「鬼道も早いな。」
「いつもと同じだが?」
「そうなのか?」
円堂は一人で練習していたらしい。
相変わらずのサッカーバカだ。

プルルルップルルルッ
電話が鳴っている。
「?俺のだ。」
円堂がそう言いながら電話に出た。
「もしもし?うん、秋?どうかしたのか?」
電話の相手は木野らしい。
何かあったのだろうか。
「うん、……え、今雷門中だけど……え?どうして?」

「え、嘘だろ、ホントなのか秋!うん……分かった、すぐ行く!」
円堂はそう言って電話を切った。
「どうかしたのか?」
「……音無が……」
音無?春奈がどうかしたのか?
「音無が……病院に運ばれたって……」

「春奈が!?」








俺と円堂は春奈が運ばれた稲妻総合病院についた。
玄関には木野と雷門がいた。
「春奈は!」
ついてからの第一声がこれだった。
「……それが、今ICUに……危険な状態らしくて……」
木野がそう言った。
危険?
そんな、どうして急にそんなことに……
「とにかく中に入ろう!」
円堂がそう言い、木野たちと一緒に中に入った。

ICUの前につくと豪炎寺と風丸、半田がいた。
「皆!」
円堂が豪炎寺たちに駆け寄る。
「円堂、それに鬼道……」
風丸が俺たちの方を見ながら言った。
「音無は?」
円堂がそう言ってICUの扉を見る。
扉は開いたりしまったりと忙しく動いている。
開くと少しだけ中が見える。中は人が忙しく動いていた。
「……春奈……」
「……どうしてこんなことに?」
円堂が木野に聞く。
「……それが、私も聞かされてないの。ただ、鬼瓦さんから電話があって……」
鬼瓦さん?
「鬼瓦さんは今日氷歌と一緒に捜査をしてるんじゃ……」
そのはずだ。
氷歌がそう言っていた。
「おまえたち!」
後ろから声がした。
振り向くと鬼瓦さんがいた。
「鬼瓦さん!どうしてここに……」
円堂がそう言う。
「電話したのは俺だ、来て当たり前だろう。」
淡々と鬼瓦さんがそう言った。
「でも鬼瓦さんは氷歌と事件の捜査が……」
「あぁ、その予定だったんだが氷歌に任務が入ってな。無理になったんだ。」
「そうですか……」
任務……
もし氷歌がここに来ることができたらなんとかしてくれたかもしれない。
そう心から思った。


その後、サッカー部のみんなが病院に来た。
木野や雷門が連絡したらしい。
それにしても……
春奈に何があったんだ。
もしかしてこのままいなくなるんじゃ……
「鬼道、音無は大丈夫だよ、月城が来たらきっとなんとかしてくれる。」
円堂がそう言った。
円堂も同じことを思っていたようだ。
当たり前だ。氷歌は本当に頼りになる。
早く来てくれ……氷歌……


「雷門中のみなさん、鬼瓦さん。」
淡々とした声が聞こえた。
見てみるとそこには【ザ・ウィザード】のメンバーだった篠崎がいた。
「お久しぶりです。」
篠崎はそう言って頭を下げた。
「あ、篠崎さん……」
木野も頭を下げる。
「大変なことになってしまったらしいですね。」
春奈のことか?
「そうして知っているんだ。」
どうしてだ、おまえたちが知っているなら氷歌も知っているだろう。
氷歌は何処にいるんだ。任務には時間がかかるのか?
「まったく、おまえたちの周りにはいろいろなことがあるな。」
篠崎の後ろには蝶牙がいた。
いろいろなことで済ますな。
春奈がこんな目にあってるというのに……
「どうして二人がここに?」
木野が聞く。
俺も聞きたいな。
「いろいろあってな。これも任務の一つだ。」
任務?
「じゃあ月城もここに?」
円堂が大きな声で聞く。
「……それが……」
篠崎が話すのをやめた。

「どうしたんだ。」
「……氷歌……任務じゃないらしいんです。」
??どういうことだ。
「任務じゃなければなんだ。」
「分からないんです。」
分からない?
「なぜだ?」
そんなことを言っていないで早く氷歌を連れて来てくれ。
「実は……氷歌が春奈ちゃんをこんな目に合わせたかもしれないって『ECSL』では調査してるんです……」

!!氷歌が!?